manga2の最近のブログ記事

ガンダム THE ORIGIN

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24巻です。終わってたハズなのにと思ったら、単行本未収録の読み切りを集めたモノでした。本誌は見ていなかったので、全部の話が今回初見になります。途中で挟まれているインタビューからするに、いずれも公式な設定ではなく、安彦良和の創作だそう。ま、ORIGIN全体がそうなんでしょうけどね。

描かれているのは、第一話の前日の話/シャアの生まれた日の話/戦後のセイラの話/戦後のアムロの話、の4話です。特に2話目がちょっと作り過ぎで、本編からはちょっと想像が付かないような内容でした。シャアってキリストの生まれ変わりだったんですね(-_-;)。セイラの方は『ファースト』以降、『ZZ』でちょっと姿を見せただけで、動静が謎に包まれていましたが、お元気そうでなによりです(笑)。

バンダイチャンネルでアニメ版 THE ORIGIN の冒頭7分間が公開されているので見てみましたが、相変わらず「CGっぽさ」が強く出てしまっているモノの、スピード感もあってナカナカ見応えがありました。やっぱり戦闘シーン萌えしてしまいますが、THE ORIGIN 全体では「ストーリー」がメインなので、どこまで盛り上げれるのか不明です。本当に最終話まで行くんでしょうかね。。

3年半ぶり

またつまらぬモノに出費を

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エヴァンゲリヲンに出てくる、ロンギヌスの槍を本当に月面に刺すという[プロジェクト]が始まり、資金を募っているそうなので、勢いでつまらぬ出費をしてしまいました。倫理的にどうかというのは横に置いておいて。予定資金が1億円との事ですが、5,000円を20,000人、と思えば集まらない金額ではないなと思います。クレジットカードでしか払えないという所がハードルかもしれませんけね。

とはいえ、槍の全長が240mm大という事らしく、いくらなんでもちょっとスケール感が貧相過ぎるのと、そんな小さな軽い物を地面に突き刺す事は難しいんじゃないのかという事と、なにより集まった資金の中からクラウドファンディングの会社が17%も持って行くというところが気になりますが、まぁお金をドブに捨てたと思えば何とか。とか思っている間に、大物の500万と1,000万が出てしまいました。世の中、広いドブをお持ちの方はいるようです(-_-;)。

まず、本当にプロジェクトが始動するか、ロケットが飛ばせるか、ランダーが着陸できるか、槍がちゃんと刺せるか、それらを確認できる画像が撮れるのか、などハードルは幾つもあるので、成功確率は1%無いかなと思います。一番の問題は、エヴァの事なので、「やります詐○(結局やらない)」だったり「やりました○欺(証拠が何も提示されない)」にならないかどうかだと思います(-_-;)。

彼女のカレラRS

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4巻です。

前巻からの引き続きの話ですが、何と言うか前時代的とでも言いましょうか、湾岸ミッドナイトでもあるまいに、名古屋高速での「東京モンを歓迎じゃ~」的なノリのバトルという薄ら寒いストーリーにドン引きしてしまいまして、3巻をココで紹介できませんでした。最終的には「フフン、奴らは負けたか。しかし、奴は我々四天王の中でも最弱!」のコピペを思わせる終わり方・・・。テンプレ通りの展開に軽くめまいを覚えたのですが、今回1話で終わってよかったです。もう名古屋編は当分勘弁頂きたい(^^;)。

それにしても、一番最後に収録されている22話を読んで「あれ?最終回?」と思ってしまいました。でも、そんな事は無く、普通に連載しているようで安心しました。打ち切り最終回のようなテイストだったのですが、やっぱり主人公がどこかで一旦踏ん切りを付けて方向転換しないといけないと感じたのでしょうか。そう、出来るだけ「明るい漫画」であってほしいと管理人も願っています。

話が拡散し過ぎ

エヴァンゲリオン

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遂に最終巻です。

13巻から2年ぶりですか。前巻、どんな内容だったのか、正直忘れていました(笑)。TVに劇場版×2種に新劇版そして漫画とありますから、細かい所がドレがドレだったのか混同していたりします。。一応、途中までは旧劇版と類似で最終章だけは新たに起こしたという感じでしょうか。何はともあれ、後は新劇版がいつ終わるのか、終わらせる気が本当にあるのかが問題です(^^;)。

巻末収録の番外編の「いかにも」なテイストの漫画、途中でオチが読めたのですが、なるほどソレで「Q」では「ゲンドウ君」などと呼んでいた訳ですね。「破」を見た限りでは、もっと若いのかと思っていましたけど、意外と・・・というか、後付け設定かも知れませんね(^^;)。

終わったか・・・

今回もオマケ付きの、自称「限定版」しか置いておらず、値段を見ずにレジに持って行って、1300幾らと言われた時は、一瞬返品しようかと思いました(-_-;)。

今度は何年かかるのか・・・

「大復活」という事で、前作から17年後の世界を舞台にアレやコレやと・・・1巻だけでは何が何やらよく分かりませんでした(笑)。前作の「サイレントメビウス(無印)」は、第1話から最終話までリアルタイムで完読しましたが、終盤に本筋が進むにつれて逆にこちらのモチベーションが着いて行かずに、コミックスも全巻持ってるくせにどんな終わり方をしたのかイマイチはっきり憶えていないという状態に・・・σ(^^;)。

連載開始当時はサイバーパンクもまだまだ絶賛ブーム中でしたし、近未来SFと魔法世界とをうまく融合させた先駆者的漫画だったのですが、既にその手のアイディアも飽和状態にある昨今、どういった見せ方をさせてくれるのか、乞うご期待!!でも・・・次巻はまた1年後でしょうかねぇ。。

くちびるに歌を

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♪片手にピストル~心に花束~唇に火の酒~背中に人生を~・・・あ、出てこない(笑)。
いやぁ、歳がバレますね(^^;)。

「くちびるに歌を」 - 中田永一。

青春だな~(--

長崎五島列島内の中学校の合唱部が舞台です。複雑な家庭環境を持つ女の子と、自称「ぼっちエリート」の男の子が、代わる代わる語りで進める形式なのですが、同じクラブ員で主役(のハズ)の2人が物語上であまり直接的な接点が無いままにストーリーが進んでいきまして、最後にはちゃんと綺麗にまとまりました。なるほどね、アレは単なる小道具だと思っていたら、ちゃんとしたネタフリであったのかと感心しました。

話自体は、まぁそれほどたいした事は無いですし、特にどんでん返しがある訳でも無く、普通にハッピーエンドなのですが、普段ドロドロした内容の本ばかり読んでいるので、タマにはこういうホノボノしたモノを読むのもいいものだなと思いました。職場で、お願いした訳でもないのに「コレ読む?」と貸して下さった方がいたのですが、そんな事でも無ければ一生自分からは手に取る事の無い本だと思ったので感謝です(笑)。

ちょっと臨時教員の先生のキャラ設定がブレていたり、わざわざもったいぶって自作した歌も結局特にスポットを浴びた訳でも無かったり、この程度の練習で本気で全国大会に進めると思っているのかとか、色々ツッコミどころはあるのですが、まぁイイでしょう(^^;)。

劇中、NHK合唱コンクールの課題曲となったのが、アンジェラ・アキの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」なのですが、この歌のよく出来ているところは、やはりその歌詞でしょうね。1番が15年後の自分に宛てた手紙で、2番が15年後に言葉を少し変えただけで15年前の自分に返事を返す、という構成が素晴らしいと当時も思いました。

11枚のとらんぷ

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この前、TVでセロの手品の特番をやっていまして、後半少しだけ見たのですが、何と申しましょうか、既に彼も過去の人という雰囲気を感じてしまいました。次から次へと新ネタが生み出されるので手品業界も大変ですね。しかも、最後の方の生中継で、平愛梨が「これ前にTVで見た!」とトリックをベラベラ喋り始め、さすがのセロもマジでブチギレ3秒前という修羅場まで披露されてしまいました。いや、天然キャラは諸刃の剣ですね。

「11枚のとらんぷ 」 - 泡坂妻男

「11枚」にも特に意味は無い(-_-;

奇術ショウの仕掛けから出てくるはずの女性が、マンションの自室で殺されていた。しかも奇術仲間が書いた『11枚のとらんぷ』に出てくる小道具が、儀式めかして死体の周囲を取りまいていた。著者がたどり着いた真相とは。

所々で披露される、手品のネタバラシは小粒で面白いのですが、肝心の殺人事件の真相の方がイマイチ・・・。作者の本業はマジシャンらしいのですが、蓋を開けてみれば、個々の謎はミステリーの王道過ぎて、もしこれをミステリー作家が書いていたら、舐めとんか、と言われかねない気もします(^^;)。そんな1分1秒争うようなトリックが使えるかと。しかも「自室」って、余裕で歩いて行ける距離だったり。

後半も舞台がとっ散らかり過ぎていて、何人か現れた外人の登場人物も結局話の本筋には何の関係も無く、主人公の女の人のいわくありげなモノローグも結局何も関係無いですし、かといって、それらが「ネタ振りと見せかけてスカす」とかいうような感じでも無いという。。

どうせなら、もっと難しいマジックのネタバラシもしてほしかったです(笑)。

謎は全て解けた!!・・・?

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以前にも書いた事があるような気がするのですが、学生の頃に東京の街を歩いてみて、あまりの坂の多さに驚いた事がありました。よくまぁ、こんな凸凹の土地に世界有数の都市を作る事が出来たなぁと感心したモンでした。

渋谷なんて、(田舎モンの管理人にとっては)過密ビル都市のイメージがあったのに、地下鉄が崖中腹のトンネルを出て目の前のビルの3階の駅に到着するんで、なるほどココは名前の通り「谷」だったんだ・・・と納得したりしました。

『日本史の謎は「地形」で解ける』 - 竹村公太郎

大半の謎は謎のまま(笑)

日本史上のイロイロな謎な出来事を、当時の政治経済状況や登場人物の人となりなどはとりあえず横に置いておいて、その地の地形や当時の気象などから解き明かすというような内容です。たとえば「関ヶ原の合戦勝利後に家康はなぜ京都に入らず江戸に戻ったか」やら「なぜ信長は比叡山延暦寺を焼き討ちしたか」やら「なぜ日本は欧米列国の植民地にならなかったか」などが『地形』から紐説かれています。

以前から面白いと噂は聞いていたので読んでみたかったのですが、どうしてもミステリーなどを優先してしまっていたところ、先日タマタマ平積みされていたので、一気に3冊購入、現在3冊目の『環境・民俗編』の途中まで来ました。平易な文章で書かれているので、スラスラ読めてしまってちょっと勿体無い(笑)。

分類すると「トンデモ学説」系の部類のようにも思いますが、読んでてナカナカ楽しいです。赤穂浪士の討ち入りは幕府の陰謀説、もどうなのかビミョウですが、吉原遊郭移転の謎解説後に歌川広重の浮世絵を見ると「うお!確かに!でも考え過ぎでは?!」などとも思います(^^;)。

ペリー来航から端を発して開国した時の玄関口、横浜村は、当時たった100件足らずの寂しい村だったとか初めて知りましたし(メインの水道の話はなぜか知っていた)、世界各国の国旗の図柄を見ていると日本のような太陽を模ったモノよりも星や月を描いたモノの方が多いとか、言われみればそうだなと思う事も幾つかありました。

ただ、目次で見て期待した「織田信長が天下統一目前まで行けたのはなぜか」は、ちょっとだけ消化不良でした。結論が地形と関係ないですし(笑)。実はコレは管理人も積年の疑問でして、要所要所の戦では勝っているんですが、意外と幾つも大敗してたりするんですよね。でも、その時に潰されなかった『何か』を持っている人だったんだろうなぁとは思います。安土城跡地にも行った事が無いので、一回は訪れてみないといけないな、と思っています(^^;)。

サイン会⇒出社

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本日は昼過ぎ出社の予定だったのですが、『彼女のカレラ RS』等でお馴染みの麻宮騎亜センセが阿倍野でサイン会をするってんで、そちらに寄ってからゆっくり出社する事にしました。仕事の方は他の人のお手伝いだったので、多少遅れても、最悪行かなくても、ま、イイかと(爆)。

実は今をさかのぼる事24年も前、菊池道隆名義で出版された『The NEXT GENERATON』という画集に、当時まさに同じ阿倍野の地であったサイン会でサインを頂いた事がありまして、その画集を本箱の奥から引っ張り出して持参し、そちらにも再度サインを頂いてしまいました。ご無理をお願いして申し訳ありません、これはもう、一生モノの家宝ですm(_ _)m。

しかも、後で横におられた若いお店の方(?)に声をかけられ、「その本、存在は知ってたんですが、実物を初めて見ました」と言われる始末(笑)。次回24年後にまたサインをねだりに行かねばなりませんので、それまでは長生きしなければならなくなりました(笑)。

仕事の方ですが、一応、事前予告した時間には職場に到着したのですけど、あらかた終わっていたので、報告だけ聞いて(終わったというかエンドを延ばしたらしい)、現地二時間弱で退散となりました。折角出社したけど、コレでは残業つけられへんな(^_^;)。

世界の終わり、あるいは始まり

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「営利誘拐」というのは、非常に成功確率の低いリスキーな犯罪だと最近まで思っていました。そもそも誘拐自体をどのように成功させるか、誘拐した人をどこにどうやってかくまっておくのか、身代金の要求をどのような手段で行うのか、最後のハードルとして身代金の受け取り後にどうやって逃げるのか、などなど。

特に最終関門の「身代金の受け渡し」は、何らかの形で物理的接触を試みなければならないので、その前まではうまく事を運ぶ事が出来ても、自分の身を晒す事になる以上、失敗確率が格段に跳ね上がる事が予想される・・・と思っていたのですが、「振り込め詐欺」の被害が結構多いという事を考えると、ソノ手が使えるのじゃないのかな、とか真面目に考えてしまいました。

「世界の終わり、あるいは始まり」 - 歌野 晶午

東京近郊で連続する誘拐殺人事件。誘拐された子供はみな、身代金の受け渡しの前に銃で殺害されており、その残虐な手口で世間を騒がせていた。そんな中、富樫修は小学六年生の息子・雄介の部屋から被害者の父親の名刺を発見してしまう。息子が誘拐事件に関わりを持っているのではないか?恐るべき疑惑はやがて確信へ・・・

あの「葉桜の季節に君を想うということ」の作者ですので、どうしてもその系統では無いのかと序盤から深読みの連続。コレはひょっとしてネタ振りか?コレはひょっとして違う意味なのでは?などなど、気になる箇所は前に戻って読み返したりしつつ・・・途中で無駄である事に気付きました。

そこからは読み進めるのが苦痛で仕方無かったのですが、頑張って読み終わっても、特に明確な「オチ」も無くてガッカリしました。そしてよく見ると「葉桜の・・・」よりも以前に書かれた作品であり、結局ミステリーでも何でもない、タダの実験的な小説でした。こういうのは作品として世に出さず、「創作プロット帳」に書き留めておくだけにしておいた方がよろしかったのではと思います。全く知らない人の本だったら、あるいはまだ我慢できたかもしれませんけど、長かったので時間を無駄にした感がどうしても・・・ね(-_-)。

永遠のZERO

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NETを見ていますと、映画「永遠の0」を見た井筒監督が「観たことを記憶ゼロにしたい」(←何か変な日本語)とラジオで言った事に対して、原作者の百田尚樹がTwitterで「なら、そのまま記憶をゼロにして、何も喋るなよ」と返した事が話題になっていました。

原作は2年ほど前に読んでいるのですが(映画は未見)、この話のドコが『美談』に思えたのかさっぱり分かりませんねー。そこそこ分厚いため、映画ではアチコチ省略されているんだろうな、とは思うのですが、やっぱり歪曲して映画化されたんでしょうかね。

百田尚樹はあまり好きじゃないんですが、それでも日本人ならこの本を読んで、後半のたたみかけに、「泣くな」と言われる方が無理ゲーな内容なので、何をか言わんやですが、一番肝心な「なぜ最後に自ら志願したのか」、というところの説得力がちょっと弱めなのが残念なところです。これだけの長文読ませたんだから、もっと「エエッ?!」と言わせろと(^_^;)。

今朝の朝刊に「北斗の拳」の見開き一面広告が出ていてビビりました。何でも今年で30周年との事で、描かれているのが全員悪役なのですが、2/3ぐらいはどんなシーンで出て来ていたのかを思い出せてしまいます(^^;)。そんなに真面目に読んでいた訳でも無いハズなんですけど、やっぱり印象に残っているのでしょうかね。

え?これ、朝日新聞だけ?それで「汚物は消毒だ!」の人が一番前に来ているのでしょうか(笑)。

完盗オンサイト

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本屋さんで本棚を前にして本を選ぶ際にはタイトルも重要で、長ったらしい意味不明なタイトル(誰とは言いませんが)もイイのですが、簡潔なモノであっても、「ん?この単語は何だ?」と思わせるだけでも手に取って裏のあらすじに目を通させる効果があると思います。ある業界では珍しくも無くて普段から当たり前に使われている言葉であっても、一般には知られていない単語などは目を引く可能性がある訳ですね。

「完盗オンサイト」 - 玖村まゆみ

報酬は1億円。皇居へ侵入し、徳川家光が愛でたという推定年齢550歳の○○を盗み出せ。前代未聞の依頼を受けたフリークライマー水沢浹は、どうする?どうなる?不気味な依頼者、別れた恋人、人格崩壊しつつある第3の男も加わって、空前の犯罪計画は、誰もが予測不能の展開に。

「オンサイト」というのはフリークライム用語で、事前に一切の情報を持たずに初見のトライでルートを"完登"する事らしいです。皇居に盗みに入るというのは、確かに前例をあまり聞かないので、そのチャレンジは「オンサイト」の栄誉に相応しいトライでしょう。

なるほど、トップフリークライマーならば石垣で守られた皇居でも侵入可能であろうという発想一発の勢いのままで一気に書かれた話なのでしょうか、残念ながら、斬新な(?)アイディアはよかったのですが、ソレを綺麗な形にするだけの技量が不足しているように感じられました(^^;)。

盗みの話に加え、元カノとのゴタゴタや、居候しているお寺に預けられている子供との間の話、の大きな3つの流れがあるのですが、個々のエピソードのリアリティなどは創作なのでこの際目をつぶるとしても、それらサイドストーリーがもし書かれていなかったとしても話の本筋には基本的に影響しないのではと思えてしまうところが練り込み不足に感じる所以かと思います。

その上、肝心の盗みに入るのが終盤も終盤、おいおいページ数足りるんか、と心配になるような辺りになってからサササッと進んでしまう、というのも物足り無さと味気無さを助長しているように思えます。コラコラ、ソコがこの話のメインディッシュと違うんかいと。

それでも「勢い」で書かれた話は読ませる勢いも持ってるモノで、「そんな適当な~」などとツッコミを入れつつ、途中で投げ出す事も無く完読オンサイト致しました。勢いで江戸川乱歩賞も取っちゃったそうなので、今後「アイディア一発以外」で面白い話が書けるのかどうかが楽しみではありますね(^^;)。

頭文字D

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47巻です。

次が最終巻!やったー!これで無駄な出費が一個減る!(笑)

しかし、週刊誌で読んでると、毎週数ページ走ってるだけ、という印象でしたが、こうやって一巻分まとめと読むと一応ちゃんと続いている話なんだなと思えます(笑)。道路もちゃんと続いてて、描き分けていますしね。ま、道路は元になる本物の写真から描き起こしていると思うので、逆に違う道を描く事も無いとは思うんですけど。

でも、最後の相手がコレではねぇ、正直ストーリーとして物足りない。せめて最後はプロになるとかそういう話よりも高橋啓介との決着戦で終ってほしかったですよね。拓海曰く『相手にならない』との事でしたが、そんな言葉で片付けてやるなと(笑)。

彼女の血が溶けてゆく

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先日、「半落ち」という映画をTVで見ました。アルツハイマー病にかかった妻を殺した刑事が自首してくるまでの二日間に何をしていたのか、というミステリーです。それはもう、アチコチで涙を誘う演出テンコ盛りで我慢するのが大変だったのですが、結局のトコロ、色んなトコロに迷惑を振り撒きつつ、そこまで頑なに隠し通さなければならない事だったのかという気もしました(^^;)。

最終的には、裁判の場で検察も弁護士もこぞって、隠していた事をベラベラベラベラと全部喋ってしまったのに、「知りません」と真顔で答える寺尾聡を見て苦笑してしまいました。もうちょっと脚本で何とかならなかったのかと・・・(^^;)。

という訳で(?)今日も一日暑かったので家に立て籠もって読書の日と致しました。
こちらの本もアルツハイマー病を扱ってます。

「彼女の血が溶けてゆく」 - 浦賀和宏

ライター・銀次郎は、元妻・聡美が引き起こした医療ミス事件の真相を探ることに。患者の女性は、自然と血が溶ける溶血を発症、治療の甲斐なく原因不明のまま死亡する。死因を探るうちに次々と明かされる、驚きの真実と張り巡らされた罠。はたして銀次郎は人々の深層心理に隠された真相にたどり着けるのか。

最初の方は状況説明のために医療用語が沢山羅列される会話が続いて、かなり眠たくなったのですが、ソコさえ過ぎれば次々と場面が展開して人物が数珠繋ぎで現れ最後もナカナカのどんでん返しでした。主人公が、所々で大事な証言を聞き流してしまうところが少し気になりましたけど、最後にはほんのちょっとした所がネタ振りになってたりしたところも良かったです。

推理があまりに「想像」だらけ過ぎでよくソコまで辿り着いたな、という感はあるのですが、それでもこの作者さんの本は読みやすくてイイですね。「彼女は存在しない」や「眠りの牢獄」は、『いかにも!』のトリックで途中で気付いてしまいましたし、「こわれもの」はコレまたちょっと出来過ぎな話だったのですが、今回の本を読んで気に入りました。今後もこの人の本は読んでみたいと思います。

それにしても、どういう意味があってアルツハイマーなどという病気が発生する事になったんでしょうかね。ある日突然悪魔がやって来て、「必ず死んでしまう病気か、死なないけど自分の事が分からなく病気か、どっちに罹るか選ばせてあげるよ」などと言って来たら、そりゃもう究極の選択ですよ。この本では最後の最後にほんの少しだけ希望を残したところが救いだったと思いますけども・・・・ね。

コッペリオン

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18巻です。そろそろ飽きて来た。

爆発したお台場原子力発電所を石棺化する時に使ったロボットを直して渋谷地下シェルターを脱出するぞ!・・・だけで1巻使ってしまいました。とっとと話を進めんかいと(^_^;)。しかも、落ちた発電所のブレーカーを誰かが入れに行かないといけないとか、脱出用エレベーターのスイッチが落ちたのを誰かが入れに行かないといけないとか・・・同じネタを立て続けに二回も使うのはイカンでしょうよ・・・編集の人も気付かんかったんかいな。

などと思っていたら、「よし脱出だ!」で第三部が終了してしまいました。今回はなんだか中途半端なトコロで区切りが付いてしいましたが、何かあるんでしょうか。今のエピソードは飛行船を奪って羽田から大阪に向けて脱出、まででないとダメなような気がするんですが、ひょっとして次でもう最終章にでもなるんですかね。

某震災の影響でSTOPしていたアニメ化の話が再浮上しているようですが、東京電力が大人の対応でスポンサーになったり・・・しませんよね。今回も「政府も電力会社も真実を恐れた。結果がこのざまだ。」とか言われてるので、やっぱり無理ですか(笑)。

トリック・シアター

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一応、ミステリーというのはネタを明かしちゃうのはタブーだと思うのですが、正直あまりにアレなので、別にどうでもいいでしょう、と思えてしまう作品に当たりました。ツッコミどころが多過ぎて、書き切れませんのでかいつまんで紹介します。そもそもコレをミステリーと呼んでいいモノなのかどうかも(^_^;)。

「トリック・シアター」 - 遠藤 武文

空前の劇場型犯罪が幕を開ける。2010年3月21日未明、奈良と東京で、女性と男性が殺害された。被疑者は被害女性の夫であり、被害男性の大学時代のサークルの先輩だった。同一人物による500km離れた場所での同時殺人。警察庁「裏店」のキャリア警視正・我孫子弘が捜査の指揮をとると、被疑者の大学時代の映画サークルの仲間4人がこれまで、3月21日に事故・もしくは自殺で死亡していたことが明らかになる。

舞台が「奈良と東京」となれば読まざるを得ないでしょう。管理人もいつ人を殺めてしまうか分からないので、その時のアリバイ作りの参考なるかもしれませんし(笑)。しかし、物理的に500km離れた場所での犯行など無理な事は分かっているのですが、それでもそれぞれで起訴しようとする警察の無能っぷりがスゴイですね。ココまで馬鹿にされたら本物の科学捜査班もキレると思います。ちょっと真面目に検査すりゃ分かるやろと。事情聴取中に重要な個人名をスカッと聞き流してたりもしてますし。

また、足かけ7年にも及ぶ不連続不審死によるメッセージが、あまりに間が空き過ぎる上に分かりづらくて全然気付いてもらえないという無駄骨に終わってみたり、密室(?)殺人の入れ替わりは普通気付くと思うのですが、じゃあ真犯人はどうやって逃げたのよ、という段になって、「トイレにでも隠れてたんだろ」で済まされた日には度肝を抜かされてしまいました。日々トリック創造に頭を悩ませる、世界1,000万人(適当な数字)のミステリー作家を真っ向から否定するこの超絶推理にはご同慶にたえません(-_-;)。

しかも最終盤になって物語上最重要な人物が現れて、あれ?こんな人って今まで出て来てたっけ、と思って最初から読み返すもやはり出てきておらず、その割には物語中では当たり前に扱われているので変だなと思ってちょっと検索してみたところ、どうやら作者のデビュー作に出て来る人物のようでした。明らかな続編でも何でも無いのに、こんな登場のさせ方があるかっちゅう話です。

などなど、内容もアレなんですが、登場人物が途中から何人もほったらかしにされるわ、警視正の奇行が何かのネタフリなのかと思ったらこれまたほったらかしにされるわ、飲み屋でクサヤだのモツ煮をやたらと勧めたりビ-ルの銘柄が何種類も出て来るのが(以下同文)、途中に何度も何度も挟まれる織田信長のエピソードが(以下同文)、と、「細かいトコロにこだわる」という意味をはき違えた無駄な文章が多いのも気になります。

まだまだツッコミ所は快挙にいとまが無いのですが、ココまで挙げた事柄なんてどうでもよくなるような驚天動地の真犯人が遂に明らかに!!・・・いや、コレって、編集の人もNG出さなかったんですかね。可能性が無いとは言いませんけど、数百人単位の死者を出したテロや、100人規模の冤罪を生んだ事件の真相がコレでは・・・今時ハリウッドの三流作家でもこんな思い切ったシナリオ書きませんで(-_-;)。

彼女のカレラRS

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0巻と1巻です。

突然の打ち切り宣告で終わってしまった、『彼カレ』が他紙で華麗に復活!

雑誌の休刊や廃刊で他の雑誌に移るというのはたまに見かけるんですが、漫画歴の長い管理人の記憶を手繰っても、打ち切りられた漫画があまり間をおかずに他所で連載を再開するというのはさすがに珍しいと思います。作者さんの並々ならぬ執念がそうさせたのかもしれません。

1巻の表紙、ちょっと見ないうちに麗菜も随分と雰囲気が変わったなと思ったら、いきなりの新キャラでした。しかも「主人公」とまで書いてあるので、今後主役を脅かすのかもしれません。そんな道重ちゃん、いきなり缶コーヒーの懸賞で新車の911をゲット!さすが漫画はこうでなくちゃ!(笑)

しかし、カレラSのPDK+300万以上のオプションって、1800万ほどにもなると思うのですが、さすがに缶コーヒーでソコまで行ったら景品法に引っかからないんでしょうか。法律はよく知りません(だったら言うな)。でもいいなぁ、管理人にも1台下さい!(だから漫画だっつーの)

この、ゆる~い、車漫画、今後も末永く続く事を祈っておりますm(_ _)m。

コッペリオン

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17巻です。

近未来、お台場原子力発電所の事故により封鎖された東京に取り残されたままになった人々を救出する話なのですが、さすがに震災直後に連載がストップしたモノの、再開後はまた・・・なかなか話が進みません。巨大ロボットとか、ドタバタとかはイイからストーリーを進めろと(^^;)。

ストーリーは、救助どころか耐放射能技術を狙って各国軍隊が東京を目指す中、サイバー攻撃を受けたアメリカが核ミサイルの発射準備に入るトコロまで。どいつもこいつも、自分の利益しか考えない連中が多くて辟易します。主人公の「原子力の前に人の心を勉強した方がええんちゃうか!」という言葉は、果たして世界に届くのかどうなのか。

昨日の夜、NHK総合→eテレと立て続けに原発事故関係の特番を見たのですが、再度暗澹たる気持ちになってしまいました。後者は政府事故調で報告書に書きたかったのに書かせてもらえなかった事の話なのですが、報告書は「起こった事」が書かれているだけで、「真の原因の追及」にはなっていないと調査委員の方々も嘆いて(?)おられました。

検証がおろそかになってしまうと、天災であれ人災であれ、またいつか同じ失敗を繰り返してしまうのではないのかという気がします。最後の温度計の話とか、管理人程度のアタマでも、図を見た瞬間に思い付いたのに、何でほったらかしなんやろ。ま、アレが本当なら半数の原発がダメなので「気付かないふり」をしているのかもしれませんけど(-_-;)。

GUNSLINGER GIRL

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15巻、最終巻です。

原発での核テロを未然に防ぐ事に成功し、国内最大の右派勢力が壊滅的な打撃を受けることによって、カウンターテロ組織として、政府のある種の勢力からは行き過ぎたモノとなってしまった「社会福祉公社」が今度は逆に「反不政府組織」として闇に葬られようと・・・。

という訳で、この手の漫画の場合、「また国に捨てられるぐらいなら」と派手にドンパチする展開になってしまいがちですが、最後は政治決着となり、地味~に平穏な終わり方をするあたりが、物足りなくもあり、逆にソコがこの漫画のテイストらしくもあり、まぁこれでよかったのかなと思いました。ラストは少しだけ希望に寄りかかり過ぎのような気もしますが。

おそらくは当初「萌えモノ」として企画されたであろう話が、リアリティとフィクションの絶妙なコントラストによって、最終的には大河のような群像劇にまで昇華して、途中打ち切られる事もなく無事にエンディングを迎えた事に賞賛を送りたいと思います。お疲れ様でした。

彼女のカレラ

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24巻です。

恋人を事故で失って、預かった930スピードスターを駆り東北を巡って東京に帰って来るまでの話。

まぁ、何と言いますか、登場人物が死んで盛り上がる漫画と、盛り上がらない漫画とがあると思うんですよ。この漫画の場合、そのテイストからして明らかに後者だと思うのですが、それでも果敢に主人公に重荷を背負わせてまでして、伝えたかった事は全部書き切れたのでしょうか。

連載が打ち切りになってしまったので、実質「最終巻」なのですが、作者さんのブログを見ていると、他に場所を見付けて続けようとしているみたいなので今後の展開に期待しています。

それにしても・・・スピードスターがカッコイイ・・・。
生来のポル好きとしては、こういうのを見せられてしまうと欲しくなってかないません(^_^;)。

COPPELION

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16巻です。

てっきり「無かった事」扱いで闇に葬られるのかと思っていたらしっかり続いてます。

渋谷の地下シェルターが損壊して地上からの放射能汚染水の浸水により脱出を余儀なくされる訳なのですが、政府は救出の意思なんてまるで無し。それどころか、東京を丸ごと放棄するほどの事故を起こしておきながら、世の時流に乗ってまた何としてでも原子力エネルギーの利用拡大を図ろうとするあたり、現実とリンクしますね。

「原子力だって同じじゃないかね?
 核分裂など宇宙の法則のたった一欠片にすぎない
 みんなよく分からない力を平然と使っているのだよ
 確かによく考えるべきだったのかもな
 だがもう手遅れだ
 "力"をどう扱うか
 今はそれを選択せねば」

エヴァンゲリオン

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13巻です。

先週金曜日に本屋に並んでいるのは見かけたのですが、箱入りなので派生商品か何かだと思ってスルーしたところ、どうも特典付きの本だったようなので、あらためて今日入手して来ました。特典無しのコミックス単体は一カ月遅れで発売とか。うむ、相変わらず商売がうまい。

来週末から新劇場版の公開が始まるのでテコ入れと宣伝の意味もあってこういうのも出して来たのだと思います。また、金曜ロードショーでは、今週来週と新劇場版の2作が放送されるらしく、その時に3話の冒頭数分間も流されるとか。この前も何かの映画で冒頭部分だけ先行放送するってのを見かけましたが、流行ってんですかね。

しかし、新劇場版3話の「Q」、以前にTVで予告編を流すという事で見てみたところ、ピアノのCGが流れるだけという、全くもって意味不明な事をやらかしているので連中に油断は禁物です。えーっと、動画があったので下でリンクしておきますが、コレのいったいドコが「予告」なのか。本編で渚カヲルがピアノを弾くシーンがあるようですが、そんな問題じゃかろうと。さて、ホンモノの劇場版は今度こそ納得のいく出来栄えなのかどうなのやら・・・(-_-;)グヌヌ

修羅の門

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7巻です。

何やかんやで(←適当)、日米の総合格闘技団体同士の対抗トーナメントに発展。しかしまぁ、実際問題、いくらスピードとパワーがあったにしても、体格差という物理的な壁を本当に乗り越える事は可能なんでしょうかね。総合ですから、空手や柔道のように1本勝ちなどというモノはありませんし。まぁ、漫画にイチイチ細かいリアリティを求めるなっちゅう話なんですけど(^^;)。

日本側からは、かつて主人公に負けた2人も出場する訳なんですが、申し訳無いけど、始まる前から「負け役」の匂いがプンプンと。しかも、ボッコボコにやられるんでしょうねぇ・・・。団体戦なら全勝とかいう手もアリですが、トーナメントですから、1回戦で日本人ばっかり勝ちあがったりしたら、アメリカさんはわざわざ何しに出来たんかという事になりますしね(笑)。いかに、「やっぱりね」と思われないような負け方を考えれるかが勝負です。

C-1ランナー

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いやぁ、今週一週間も早かった。。ブログもほったらかしになってしまいました(^_^;)。

という訳で12巻、最終巻です。

気が付けばヒッソリと連載が終っていたのでこのコミックが初見なのですが、確かに「何となく」終わっているだけで、何がしかのオチがある訳でも無く、遂に書く事が無くなったのかなぁ、とか思いながら作者あとがきを読むと、「疲れてボロボロです」という事らしいです。そりゃまぁ、アシスタントたった2人で、車は自分で描いての週刊連載(一時期は週刊2本)て、よく続いたなと思います。

ところで、本編よりもこの「あとがき」の方が色んな意味で面白かったです。「湾岸~」が最初はスピリッツで始まった事も知りませんでしたし、仁義を欠く雑誌の掛け持ちでモメた話とかも「そりゃ怒るわ」と思います。何より、この「あとがき」の文章のヘタさ加減がいい味を出していました。国語力が多少欠如していても、人気漫画が描けるという事が分かったので、漫画家を目指す若い方々には励みになったのではないでしょうか(笑)。

先日[クルマでいこう]を見ていますと、MINIを2週に渡って特集していました。[MINI INSPIRED BY GOODWOOD]の試乗もしていたのですが、ロールス・ロイスが手掛けた限定車で、580万円もするとか!ベースのクーパーSが330万ですから倍近い値段ですね。。そのMINIですが、ジョン・クーパー・ワークスを更にカゲキにした「GP」というのも出るらしく、こちらは雑誌によると+80万程度(現地)になるとの事でしたので、そのまま日本に入ってくれば470万ですか。。それでも結構なお値段ですね。でも、こちらの車は四国の某氏がそのうち「我慢できずに買っちゃった」って言って乗って来てくれる事を期待しています(^-^)。

という話とはあまり関係なく。

「ここに死体を捨てないでください!」 - 東川 篤哉

「死んじゃった…あたしが殺したの」有坂香織は、妹の部屋で見知らぬ女性の死体に遭遇する。動揺のあまり逃亡してしまった妹から連絡があったのだ。彼女のかわりに、事件を隠蔽しようとする香織だが、死体があってはどうにもならない。どこかに捨てなきゃ。誰にも知られないようにこっそりと。そのためには協力してくれる人と、死体を隠す入れ物がいる。考えあぐねて、窓から外を眺めた香織は、うってつけの人物をみつけたのであった…。会ったばかりの男女が、奇妙なドライブに出かけた。…クルマに死体を積み込んで。

「烏賊川市シリーズ」は大体読んでますが、今回の話はどうでしょう。人が何人も死んでいるのに、いつにも増しておちゃらけ度が高いようですし、鵜飼探偵は珍しく犯人を見誤るし、助手の人はあまり存在意義が無かったようにも思いますし、そんな大胆な(?)トリックを使ったらいくらなんでも誰か異変に気付くやろとも思いますし、管理人的には・・・イマイチ判定という事でm(_ _)m。

ところで、この話にはMINIが出て来ているのですが、特に疑問も持たずにずーっと現行MINIをイメージしながら読んでいたところ、読み終わってから、「はて?ひょっとしてオールドMINIだったのだろうか?」と、話の本筋とは直接関係のないコトが気になって少し読み返しました(^^;)。

最初の方で「デカイ荷物」を屋根にくくりつけて運ぶシーンがあるので、やっぱりコレはオールドの方なのか?!とも思ったのですが、結局どちらなのか明確には書かれておらず、解決しませんでした。少しモヤモヤを残しつつ、ブログのために写真を撮ろうと、本屋さんでつけてもらったブックカバーをはずすと・・・表紙に解答が書かれていました(笑)。あー、やれやれ(^_^;)。

カ、カノカレが!!

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画像、勝手に拝借スミマセンm(_ _;)m

何と!![作者さんのブログ]によりますと『彼女のカレラ』が連載打ち切りとか!![以前にも書いた通り]、雑誌掲載からWEBでの配信になっていて、既定のビュワー数に達しなかったりしたら即アウトという話だったそうなのですが、まさか本当に切られてしまうとは。。。

この作者さんに関しては、もうかれこれ25年ぐらい前からのファンでして、正直、絵と発想はイイんだけどストーリーに関してはネ・・・という感じではあるのですが、この作品に関してはストーリー云々よりも、作者さんの車に対する思い入れが随所に滲み出ていて、ソレを充分に補っていたと思うのですヨ!!(褒めてるのか?)

なのに、ちょっと人気が陰って来たからと一発打ち切りとは・・・これほどのキャリアを持ってる人でも、こんな憂き目にあわされるなんて何とシビアな世界・・・。しかも、コミックスの続巻すら出ない可能性まであるとか・・・ソレは困るので、集英社としてもせめて最後まで責任を持って出して頂きたい。そういう態度が、人も育たず出版不況にもなるという原因の一端になっているのではないのかなと、勝手に想像します。

嗚呼、ショック。

引きこもり中

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昨日、会社から「ヘルプ!」の連絡が来なかったので、無事今日明日も休みとなって6連休となりました。我ながら、どんないい加減な会社なんだという気はしています(^^;)。プロジェクト管理はどないなっとんねんという話なんですが、肝心の上司がハナから11日からの9連休を決め込んでいるので大丈夫なんでしょう、多分(笑)。

なのですが!!昨日からなぜか喉の辺りが痛く、微熱もあるために、外出を控え昨日も今日も家に立て籠もっています。先日の温泉で、湯上りに廊下よりも暑い休憩室で寝コケてしまい、汗だくになってしまって風邪をひいたのかもしれません・・・(-_-;)グヌヌ。

仕方無いので読書でもしようと、買いだめしていた本から湊かなえの「往復書簡」を読み始めたのですが、今のトコロ絶望的に面白くなくて、途中で中断してしまいました。内容が全てやり取りした手紙の本文だけ、というのは目新しくはあるのですが、「コレ、ひょっとして普通の文書に直したら、ページ数が1/4ぐらいになるのでは」という事に気付き、何だかさめてしまったのです(^^;)。「少女」もたいして面白く無かったですし、「告白」も最初は良かったのに、途中から失速していきましたし、ひょっとしてこの作者さんって世間の評価ほども・・・(以下自粛)。

「本文が手紙」と言いますと、真っ先に思い浮かべるのが夏目漱石の「こゝろ」ですね。子供の頃、夏目漱石=「坊ちゃん」や「吾輩は猫である」みたいな、一種コミカルなイメージがあったので、高学生の時だったか、初めて「こゝろ」を読んだ時には「漱石さんゴメンなさいあなたを誤解していました」と思い、それ以降何度か読み直しています。ナカナカ、そうやって読み返すような事がある本には巡り合いませんね(^^;)。

だいば

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ちょっくら江戸の人になっていたのですが、ダイバーシティーでガンダムを見て帰って来ました。
いやぁ、それにしても東京も暑い。。。早い話が日本中暑い(--;
それでもこういう商業施設に行きますと、モノスゴイ人の波が。
ま、管理人もその一人なんですけど(^^;)。

もちろん(?)、甘いモノも忘れていません。
お台場の「ドネテロウズ」でラズベリーミルクとアプリコット。
東京駅構内の「イータリー」でマスカルポーネとピスタチオ。
新規開拓は今回もお預けです。

ところで、ダイバーシティー前でアイドルイベント的なモノをやっていたのですが、「兵器」と「アイドル」という、普段かけ離れたモノが並んでいると、映画『地獄の黙示録』にあったような、『戦場慰問にやって来た』みたいな絵柄になってしまっていました。アイドルファンの方々の熱気は「戦場」さながらでしたしね。近未来の戦場で、こういう構図が再現される日が来るのでしょうか。

ある少女にまつわる殺人の告白

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ニュースを見ていて、何が一番いたましいって、やっぱり児童虐待でしょうか。にわかには信じられないような事件が後を絶ちませんが、未然に防止する事もなかなか難しいという現状があるようなのが残念なところです。最近、イジメのニュースも毎日見かけますが、血の繋がった親子でさえも暴力の対象になりえるのに「我が校にはイジメはありません」とかヌケヌケとヌかす校長などを見ていると、そんな脳ミソお花畑なセンセに子供を預かる力量があるのんか、と思ってしまいます。

話が逸れましたが。

「ある少女にまつわる殺人の告白」 - 佐藤青南

「亜紀ちゃんの話を、聞かせてください」長崎県南児童相談所の元所長らが語る、ある少女をめぐる忌まわしい事件。10年前にいったい何が起きたのか。元所長、医師、教師、祖母……様々な証言が当時の状況を明らかにしていく。

『このミステリーがすごい!』の優秀賞を取った作品だとの事なので、頭から「ミステリーだ」と構えて読んでしまうと話の内容に真っ直ぐ入って行けないので、ソレはまず横に置いていて読んだ方がいいかと思います。読み始めの方で無駄な伏線探しをしてしまいましたよ。

おぞましい女子同士のイジメやら、児童福祉の現状の問題やら、家庭内暴力やら、続々とインタビュー形式で語られて、心が痛くなりますが、女の子を親戚の家に逃がそうとする辺りから段々と行きつく先が見えて来て「こんな事にはならないように」と願うも虚しく、負の連鎖はクルクルと回り続けてしまいます。

独白形式という事で、湊かなえの「告白」をどうしても彷彿とさせてしまいますが、それ以前からもこの手の書き方はあった訳で、それだけをもってして「よろしくない」という判定を下すのはいかがなものかと思います。時間軸が真っ直ぐ縦には並んでいなかったり、直接関係のない人が登場したりなどの工夫もありますしね。

ミステリー部分に関しては、10年前に誰が死んだのかと、このインタビューを誰が執って回っているのかというところになるのですが、後者はラストのオチとともに途中で分かってしまうのですけど、前者は「あ、なるほど」と思わせる展開でした。残念ながら辿り着くまでに勿体ぶり過ぎの感はちょっとだけありますけれど。

こういう事件が起こってしまうと、いつも「周りが気付いてあげれば」とか「もう少し注意を払っていれば」などの言葉で語られる事が多いと思うのですけど、それでも全てを監視して救い上げるという事は、児童相談所の元所長も語っている通り、現実的には難しいと思います。なので子供の側からSOSを発しやすい環境にしていく必要がありますが、作中でも子供が諦める描写が何度も出て来る様に、大人の世界は大人の世界で似たような縮図になっているので難儀なトコロです。

タイトル丸パクリm(_ _)m。

今日は強烈に暑かったですね。おかげでドコにも出掛ける気力もおこらず、とりあえず洗車だけはしましたが、それだけでも全身ヌレヌレになってしまいました。相変わらずブレーキダストが強烈なので、以前にソフト99の「ホイールミット」という、手袋型の洗車用具を手に入れて使用しているのですが、使用2回目にして既に指先に穴が開いたらしく、水がモレモレになってしまいました。この程度の強度しか無いのであれば「使い捨て」と書いておいてほしい(-_-;)。

という訳で(?)家に引きこもって昼からは読書に専念。

「6つの手掛かり」 - 乾くるみ

ミステリー6本の短編集です。

内容はまぁ短編なので、「起・転・結」という感じで一気に進んでしまい、どうしても物足りない感じは否めないのですが、短編は頁数にも制限があるしアイディア勝負なので仕方無いですね。ただ、最後の「一巻の終り」の終わり方は秀逸で、思わず「おぉ~」っと声に出して感嘆してしまいました。これぞ「アイディア一発勝負」の真骨頂ですね。

C-1ランナー

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11巻です。

やたらと登場人物だけが増えまくるというのは話を縦に広げるのが下手な人だというのは管理人の持論なのですが、それはそれで毎回ちゃんと個性的な人を出して来るというのも、それなりにたいしたもんだとも思います。

前巻辺りからまたGT-Rチューナーが現れて、一体伝説的な人って何人おるんや状態になりつつあったのですが、後半にきて主人公二人のGT-R対911の、これまたよく分からない首都高ランがスタート。この手の話の流れの場合、通常のストーリーテリングだと最後に荻島がクラッシュして亡くなるとか、そんな事になってしまうのですが、まさかねぇ、と思ってヤングマガジンを見てみたら、先週号で連載が終わっていたようでした(笑)。内容は詳しく知りませんが、「何となく終わった」という事らしいので、死んだりとかしていない様子。最後まで結局話の本筋が何であったのかよく分からない漫画だったのではと思います(^_^;)。

セカンド・ラブ

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『♪恋も二度目なら 少しは上手に 愛のメッセージ 伝えたい~』と歌ったのは中森明菜でしたか。絶頂期の頃には彼女の良さがあまり分からず、多少大人になってから「なるほど、ああいうのもアリなんだな」と気付いたという記憶があります。

当時(高校生)の管理人は、河合奈保子派だったのですが、クラスでは小泉今日子派が一大勢力を誇っており、孤軍奮闘を続ける柏原芳恵派のn君と互いに辛酸を舐め合ったのでした(笑)。そんな河合奈保子ですが、ほどなくして大阪でラジオのレギュラーが始まり、楽しみに聞き始めたところ、嘉門達夫のクソ面白くも無い話にケラケラと笑うのを聞き、一気に熱が冷めてしまい、いつしか歌も全く聞かなくなったのでした。

随分と後になってから「あの笑いは営業スマイルだったのでは?!」と思ったりもしたものの、現在ご本人はオーストラリアで生活されている様子なので残念ながら確認するすべもありません(聞こうとするな)。いやぁ、管理人も若かったなと(^^;)。

という話とは全く関係無く。

「セカンド・ラブ」 - 乾くるみ

1983年元旦、僕は春香と出会う。僕たちは幸せだった。春香とそっくりな女・美奈子が現れるまでは。良家の令嬢・春香と、パブで働く経験豊富な美奈子。うりふたつだが性格や生い立ちが違う二人。美奈子の正体は春香じゃないのか?そして、ほんとに僕が好きなのはどっちなんだろう。

帯にデカデカと『イニシエーション・ラブのショック、再び!』とか書かれていまして、確かに[イニシエーション・ラブ]には衝撃を受けましたので「そういう話だ」と身構えて読んでしまったために、途中でプロローグを読み返した時に大体オチが想像付いてしまいました。

登場人物(主に春香)の設定と行動にあまりに説得力が無いので、どうしても無理矢理感が出てしまっています。やっぱり1作目の出来が良いと、よほどの事が無い限り前作を越えるのは難しいでしょうね。ちょっと残念。

頭文字D

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45巻です。

箱根最終戦、ヒルクライムのレースが終了。ここのところのコミックス3冊分の詳細(概要にあらず)を説明すると、「啓介は随分と速くなったので勝ちました。シンジ君は真子ちゃんの色気に惑わされて走る事にしました。」の二行で終了ですm(_ _)m。

ところで、wikipediaを見ていますと・・・「藤原文太 43歳。」・・・いつの間にか歳上になってた・・・orz。

追想五断章

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面白くない本を読んで「面白くない」と書くのは生産的では無いのでやめておこうと思ったところ、
3ヶ月ぶりの読書感想文となってしまいました(笑)。

この本も、特に「目新しい!」という事でも無く「超スリリング!」という訳でも無く「涙で続きが読めません!」というような事もありません。むしろ、物語的な「オチ」は序盤で見当がついてしまうのですが、それでも帰りの電車内で残り数ページまで来てしまったので、帰宅途中の喫茶店に入って最後まで読んでしまいました。

「インシテミル」はしょうもなかったのですが「儚い羊たちの祝宴」は面白かったので、この作者さんの作品は短~中編の方が管理人にはフィットするようです。

「追想五断章」 - 米澤穂信

古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負う。依頼人・北里可南子は、亡くなった父が生前に書いた、結末の伏せられた五つの小説を探していた。調査を続けるうち芳光は、未解決のままに終わった事件“アントワープの銃声”の存在を知る。二十二年前のその夜何があったのか?

もうちょっと詳しく書くと、依頼人は父親が亡くなった後に昔小説を書いていた事を知るのですが、生前は文筆趣味のあるような人だとは思っていなかったので、それらを集めて読んでみたいと古書店の店員さんに依頼します。しかも、それら小説5編は全てリドルストーリー(結末が書かれていない話)であるらしく、そのような形態になった理由が何かあるのか、また、それぞれ結末が準備されているのかも気になるところです。

冒頭でも書いた通り、「オチ」は何となく想像がついてしまうので、そういった観点からはワクワク感は薄いのですが、実際に文中に挿入される5編のリドルストーリーが短いながらもよく書けていて、特に裁判の話などは、本当に「うわ!この後どうなるの?!ちゃんと書いてよ!」と思ってしまいました。まぁ、この手の話は「短い事」が逆にプラスに寄与するんでしょうけど。

また、全体に流れる虚脱感や時代の閉塞感(バブル崩壊直後)が簡潔ながらも痛々しく書かれてていて、その辺りも引きつけられたのだと思います。序盤で首を突っ込んで来ていた女の子が途中であっさりと引いてしまったり、主人公や古書店の店長さんがその後どうなったかが書かれていなかったりするところが、多少消化不良のような印象も受けますが、そういった雰囲気も「余韻の一部」ととらえれば問題にはならないと思います。

ちなみに、読み切るために入った喫茶店、入り口に「BIGなケーキが」云々と書いてあったので、いそいそとメニューを見てみたところ、なんと700円とのプライスが。。目をこすりながら「セット」の文字を探しましたがどう見ても単品の値段でした。ショーケースを見てみると、多少大きくはあるものの、アレで700円は無かろうと暴れそうになりましたが、大人な管理人は黙ってメニューをパタリと閉じて見なかった事にしました。事件というモノは、いつどこで何が契機となって発生するか分かりません(-_-;)。

彼女のカレラ

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23巻です。ネタバレ注意で。

ランボルギーニ・ガヤルドのサーキット試乗会の話で半分、惚れたはれたの話で半分。

後者の方は、管理人が応援していた漫画家先生が無下にふられて、ミュージシャンとつきあう事になり、何だよ結局見た目や肩書が優先されるのかと、読解力の無さを棚に上げながら読み進めていますと、途中からチクロやサッカリンもビックリするぐらいの甘甘ベタベタな展開になって、何なんだコレは何かの伏線なのかと思ったところで、まさかの彼氏の事故死で終了。おいおい、主人公の明るさだけが取り柄のこの漫画で、そんな事にしてしまって、今後どのように展開していくのやら?と心配になってしまいました。

「車」のマンガですので、それにはプラス面もあれば、マイナス面もあるという事で「事故」を取り上げてみたのだとは思うのですが、軌道修正できるんですかね、ココから。社会性のある話題をふるのもイイのですが、自ら地雷を踏みに行ったような。「何やかんやで、元気を取り戻しました(^^)」的な展開になった日には、さすがの管理人もドン引きすると思います(^_^;)。とりあえず、今後に期待です。

ストップモーションアニメ

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途中からテイストが変わりますが(^^;)。
30日かけて3000カットもっ撮って繋ぎ合わせたとか。。
爆発時の光源の写り込みとかもしてますし、よく作りますよねぇ・・・タダで(^_^;)。

C-1ランナー

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9巻です。

って言うか、まだやってたんですか(笑)。

基本的に、この手の主人公には全くもって感情移入できないのですよね。「湾岸ミッドナイト」の時の登場人物で言うと、インテグラに乗ってた男とか。普段プラプラしてるだけで、車に乗らせたらいきなり速く、しかも周りのありとあらゆる人に好かれて厚遇されて・・・などという出来上がった話の一体ドコに共感できる部分が生まれるか、っちゅう話です。ええ、「持たざるモノ」管理人のヒガミなんですけどねσ(^_^;)。

それにしても、35GT-Rですか・・・。あのカタチはもうちょっと何とかならんかったんでしょうかね(^^;)。

殺す

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↑犯行予告ではありません、本のタイトルです(^^;)。幸か不幸か、今までのところ人を殺めたいと思った事はありませんし、今後もそのような予定を立ててもいないのですが、もし必要に迫られた場合は予告などせずに人知れずスマートに遂行し、誰にも告白する事無く墓場まで隠し通すと思います。やっぱり、人として生まれた以上、一度は「完全犯罪」の夢を見ますよね。・・・え?見ない?(・_・;)

「殺す」 - 西澤保彦

「もしかしたら幸せなのかな、このほうが」殺害された女子高校生の遺体発見現場で刑事が洩らすひと言。性的暴行の痕跡はない。怨恨の線で捜査は開始されたが翌日、またもや同じクラスの女子が全裸で殺害された。そして、すぐさま第三の殺人。残酷な女子高生心理と、容赦なき刑事の異常な行動が交錯する大胆不敵な警察小説。

そうそう、これって警察小説なんですよね。ミステリーだと思って読んでしまうと、ちょっと違います。一応、最後にバタバタと真相が語られるんですが、「謎解き」ではなくて「謎解説」という感じ。

アンハッピーエンド自体は嫌いじゃないのですが、どれだけ救えない話でも、「あ、なるほどね」とポンッと膝を叩けるような説得力があればいいのですが、例えば「あの行動は何かの伏線か?」と思っても、「いえ、最近の若者は皆こらえ性が無いんです」で片付けられますとね。。

それだったら、わざわざ「創作」など読まなくても、『ヒドイだけの話』なんて、現実世界にゴマンと溢れ返っていますしね。とはいえ、この本は15年近く前に出された本をタイトル変更だけして再販したモノのようなので、猟奇犯罪モノも既に古典になってしまったという事なのでしょう。

僕はビートルズ

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8巻です。

後楽園球場での世界初のスタジアムコンサート前に誘拐発生。さてどうするのかと思ったら・・・
伝説の興行師とかいうおじさんが出て来て睨みをきかせてあっさり解決。

「もしかして、獅子蔵の親分じゃ・・・」
「獅子蔵ぁ?・・・って・・・あの?」
「横田の米軍に一人で殴り込んで伝説を作った・・・」
「ああ、関東の興業界の元締めとも呼ばれる」
「獅子蔵親分だ!」

という、ワルモノに従っている子分達の説明口調に爆笑してしまいました。
かわぐちかいじともあろう人が、こんな前時代的な脚本を書くなんて。。
しかも、特に脈絡も無く現れた大物が勝手に解決してくれるなどと・・・ネタが無いんだったら、
別に無理矢理こんなエピソードを入れなくてもストーリー上問題無かったと思いますけどね(^_^;)。

頭文字D

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44巻です。

折角のNSXが帯でかくれてしまっています。
そういう細かいトコロまで考慮に入れてデザインするだけの余裕は無いのでしょうか(笑)。

雑誌などでも紆余曲折を繰り返していた「次期NSX説」ですが、北米国際自動車ショーでコンセプトカーが出展されたようです。[グランツーリスモ]のサイトでは動画も出ていますが・・・まぁこの形のままでは出ないんでしょうねぇ(^^;)。出ても高くて買えないとは思いますが。現行型(って、もう新車は売ってませんが)のデザインは、営業サイドからの猛プッシュでトランクスペースを後から付けたような感じで(と、勝手に思っています)、リアエンドに向かって間延びしているようなトコロだけが勿体無いですね。次期型こそ「スーパースポーツ」として発売されるのでしょうか。

え?漫画の話は?

1巻使って、特にストーリーが進まなかったので、感想は次巻にて(笑)。

彼女のカレラ

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22巻です。
年末に出てたようですが、その頃って本屋が開いてる時間に職場を出る事が出来ずに
今までスルーしてしまっていました(^^;)。

今は雑誌では連載しておらずにWEB配信とコミックス発売だけなのですが、[作者のブログ]とか読んでいますと、WEBの閲覧数やコミックス売上の下限値が決められており、ソレを切ってしまうと一発休載になってしまうとか。最近のマンガ業界って厳しいんですなぁ。管理人はコミックス派なのですが、休載してしまったら元も子もないのでこれからはWEB配信も見ようと思います(^^;)。

GUNSLINGER GIRL

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14巻です。

ここにきて主要人物がバタバタと死にかけたので、今巻で終りなのかと思ったらまだ続きました。あと一冊分、話が残っているのかが心配ですが、先日の管理人の海外逃亡にてイタリアを選んだ事に多少の影響を及ぼしたマンガですので、もうちょっと頑張って頂きたい。最初っからハッピーエンドになるハズの無い話ではあるのですが。。トリエラとペトルーシュカには生き残ってほしい。

原発を占拠したテロリストとの最終決戦。

核爆弾の起爆を阻止しようと、壁一枚隔てた見えない相手との会話からのプロファイリングシーンは含蓄があってスリリングで手に汗を握ってしまいました。サンドロ、カッコ良過ぎ。

「隻眼の英雄気取りか!」

「・・・待てよ。オレが核を止めなきゃいけない理由はもっと切実だ。
 大切な人がガンになった。チェルノブイリの汚染のせいだ。
 彼女は死んじまった。そんなのは二度とゴメンだ。」

そして城門の守将ホラティウスは言った
地上に生きるもの全てに遅かれ早かれ死は訪れる
ならば先祖の遺灰、神々の聖堂のため
強敵に立ち向かう以上の死があるだろうか
かつて私をあやしてくれた母のため
赤ん坊に乳をやる妻のため
永遠の炎を灯す清き乙女のため
恥ずべき悪漢セクストゥスから
皆を守る以上の死に様があるだろうか
執政官どの、早く橋を落としてくれ
私が二人の仲間と共に敵を押し止めよう
この橋を埋める一千の敵を三人で防いでみせよう
さあ、私の傍らに立ち
共に橋を守るのは誰か?
~トマス・B・マコーリー「橋上のホラティウス」より~

丁度タイミングよく(?)、どこぞのドジョウが「収束宣言」を出してました。
果たして、今のこの日本で『恥ずべき悪漢』とは誰の事なのか。
・・・多過ぎて紙面を埋め尽してしまいそうなので寝ますm(_ _)m。

身の上話

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タマタマ手に入った宝くじが高額当選したら・・・そんな時、どうなってしまうでしょう。当選者は「その日から読む本」というのが貰えて、その本の中にはイロイロと含蓄のある言葉が書かれているそうですが・・・管理人の場合、隠すなんて事が出来ずに喋ってしまって、自滅してしまう自信があります(笑)。

あなたに知っておいてほしいのは、人間にとって秘密を守るのはむずかしいということです。たとえひとりでも、あなたがだれかに当せんしたことを話したのなら、そこから少しずつうわさが広まっていくのは避けられないと考えたほうがよいでしょう。不倫相手と逃避行の後、宝くじが高額当選、巻き込まれ、流され続ける女が出合う災厄と恐怖とは。

この本はジャンル分けがちょっと難しいですね。ミステリーっちゃあ、ミステリーでもあり、サスペンスホラーだといえばそうでもあり、ただの「語り」だといえばそうなんですが・・・。あまり書くとネタバレになってしまいますけど、物語は主人公の夫が自分の妻の体験談を微細漏らさず語るだけという構造に終始一貫しています。

こういう「一人称語り」って、思ってるのと違う人の事を話していたり、どこかで人が入れ替わっていたり、実は嘘をついてたり、そういうトリックのタネに使われる事も多いのですが、別にそういうのでもなく、本当に淡々と話すだけ。そしてちゃんとオチもあるという巧妙さです。

高額宝くじが当たってその日から豪遊三昧でアッという間に散財してしまい・・・という話でも無く、自分の意思とは関係無く手にしてしまった宝くじなので、その所有権を巡って愛憎渦巻くドロドロの奪い合いが始まって・・・という展開にもならず(ま、人は死ぬのですが)、途中から「一体この話はどこに向かっているのか」、この語っている「夫」とは誰なのか、はたまた何の目的があって語っているのか、第一、本人ではなくて「夫」が語らなければならないような訳が何かあるのか、と段々訳が分からなくなっていくうちに残りページが尽きてしまい・・・。

ネットで感想とか読んでいますと「こんな女の人はおらんやろからストーリーにリアリティが無い」みたいな事を書いてる人がいましたが、それは多分逆で、こういう展開になっていくためにあのように主人公の性格付けを行った、と見るのが正しいのでしょう。また、「あの人はどのタイミングでその事を知ったんだ」、等々の疑問点も、一人称語りであるがために語らなくて済む、という読者にとっては多少不親切な点が一応正当化できているところも良く出来ていると思いました。主人公が知らない事は「語れない」訳ですから。

あと、以下の理屈には「なるほど」と思ってしまいました。

はからずも人を殺めてしまったとき、とかく凡庸な人間は死体を土に埋めたがります。私を含めた大多数の凡庸な人間という意味です。過去にテレビや新聞で、どれだけ埋まった死体が掘り起こされるニュースを見聞きしたかもしれないのに、それでもなお今日、犯罪者は死体を埋める事をやめません。埋めるのは自分が殺したからだと語っているようなものなのに。

無駄に余計な事をしてしまって文字通り墓穴を掘るという事はよくあります。人を殺してわざわざ埋めに行くというのは、コントなどで「と、隣の部屋には誰も隠れていません!」とかやってしまうのと結果的には同じなのでしょうか。まぁ、「なるほど」などと思っても、今のところ人を殺める予定が無いので、その教訓を活かす機会は無いと思うのですけどね(笑)。

ガンダム THE ORIGIN

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23巻。最終巻です。

前巻でセイラがアルテイシアである事を打ち明けて、どういう風に展開するのかと思っていたら普通にほぼアニメ版同様のエンディングに帰着しました。アレは単純にキシリアをア・バオア・クーから撤退させるためのストーリー上の道具に過ぎなかった訳ですね。

確かに、全体的にはジオンの方が優勢で、かつ戦闘中にわざわざその間隙を縫って出て行くなんて、それ相応の動機付けが必要で、アニメではソコが弱かったという分析でしょうか。しかし、シャアがサーベールを左右どちらの手で持ってたかとか、知らんがな(笑)。

それにしても、白黒の印刷なのに、巻末対談の最後の最後で最終回の絵の色の塗り方の話で終るとか、「画集出すから買ってね」と言わんばかりのいやらしさ。さすが、何十年にも渡るドル箱コンテンツ、抜け目ありませんネ。

ちなみに、今現在TVでやってるガンダム。あれはヒドイ。ヒド過ぎる。菩薩の心を持つと言われる管理人ですら、4話で見るのをやめました。脚本書いた人は地獄に落ちればいいのにと思いました。

破線のマリス

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まぁ、今時、テレビにまともな報道なり何なりを求める人も、さすがにいない・・・と思いたいですが。

「破線のマリス」 - 野沢 尚

首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑶子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。彼女を待ち受けていたのは、自ら仕掛けた視覚の罠だった!?

持ち込まれたビデオを元にたった2秒の映像で官僚の暗部を描ききった敏腕報道映像編集者が陥った罠とは。。という訳で、報道にどこまで「私見」が認められるかは難しいトコロですね。大本営発表だけを垂れ流すのもどうかと思いますし、かと言って裏の取れていないネタで走ってしまい、誤報で相手の人生を狂わせてしまうという事も起こりえますし。

ストーリー自体はあくまで「サスペンス」仕立てであり、帯につられて「ミステリーかも」と思って読んでしまうと、終盤で本を地面に叩きつけたくなるオチが登場するので、使用上の注意をよく読んで正しくお使い下さい(何のこっちゃ)。

しかし、この週末の各社ニュース番組も酷かった。TPPとオリンパスの粉飾決算が取り上げられるのは妥当だとしても、大抵の番組で次の話題が「韓国の入試風景」でした。今のこの日本で3番目にプライオリティの高い話題がそれか?他にもっと報道すべき事が山ほどあるでしょうに。

例えばそのTPPに関して、前日の答弁で「守るべき所は守る」と言ったどじょうが翌日のAPECで「すべての物品やサービスが対象」と言ったらしい事とか、なのに加盟国会合には「場違いだ」と呼んでもらえなかったらしい事とか、東北の漁港で暫定基準値以上の魚が沢山水揚げされてて処理に困ってるらしい事とか、福島で駅伝があって反対派の人達とひと悶着あったらしい事とか、そういうのってネット以外ではほとんど見かける事も無く。。。

なのにニュースでは、かの国での受験に出向く先輩を大応援団で送り出す後輩たちとか、専用の電話番号にかければ警察が受験会場に送り届けてくれるとか、KARAの中の1人が受験しててしかも手にトイレットペーパーを持っていたのは「問題が解ける」事とトイレットペーパーが「解ける(ほどける)」事をひっかけたゲン担ぎだとか、そんな事は今はどうでもいいでしょうが!!(←文句を言う割にはよく憶えてるな)

余談ですが、KARAの「ウインターマジック」は、往年のSPEEDとかMAXとか、あの時代の風味をうまく取り入れており、非常に耳障りの良い楽曲に仕上がってしまっているのが何となく悔しい(私は何と戦っているのだろうか(笑)。

殺人の衝動はドコから来るのか

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管理人は幸か不幸か、未だかつて誰かを「絶対に殺してやる!」とか思った事はありませんし、誰かに「殺してやる!」と思われるほど憎まれた事も(多分・・・)ありません。

正直、「こんなヤツ、死ねばいいのに」とか思う事は、それほど珍しくはないのですけど(例えば原発の水を飲む政務官とか)、やはり殺人となるとナカナカそこには踏み出せませんが、なぜなのでしょうか。「モラル」からなのか「道徳」からなのか「社会性」からなのか。。。単に「法律にダメと書かれているから」という単純な理由ではないとは思いますけど。

「殺人鬼フジコの衝動」 - 真梨 幸子

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。人生は、薔薇色のお菓子のよう…。またひとり、彼女は人を殺す。何が少女を伝説の殺人鬼・フジコにしてしまったのか?

子供の頃から、家では家庭内DVで、学校ではひどいイジメにあって来た女の子が、成長するにつれ「私はお母さんとは違う!」と言いながらも、人を殺しまくる話です。まぁ、何と悲しい負の連鎖でしょうか。そういう境遇で育っても立派に成長する人もいますけど、やっぱり蛙の子は蛙か、と思わざるを得ないような方々の方が多いような印象もありますがどうなんでしょう。人殺しは極端としても。

大人になってからの話もヒドイんですが、小学校でのいじめだの仲間外れだのの辺りの話は、さすがの不感症気味の管理人も「おいおいおい」と思ってしまうほどの薄ら寒さでした。子供って、モノゴトをまだよく知らない分、逆に残酷な事を平気でやってしまうところがありますしね。怪我をした友達を取り囲んで全員「平気?平気?」しか言えないトコロとか、すごくリアルで寒気がしました。

ただ、ちょっと帯がねぇ。。煽り過ぎと言いますか、コレのおかげで本格的に本文が始まった三章の1行目で、最後半に明かされるであろうネタが早々に読めてしまいました。実際上は、もう一個先にオチがあるのですが、ちょっと残念です。

耳をふさいで夜を走る

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管理人の読書タイ~ムは、もっぱら会社への行き帰りの電車の中なのですが、ココのところはずっと「地球の歩き方」とか「旅の会話集」とかそんなのばかり読んでいて、普通の本(?)はご無沙汰していたのですが、久しぶりに読んだ本がプチヒットだったのでその話でも。

「耳をふさいで夜を走る」 - 石持浅海

並木直俊は決意した。三人の人間を殺す。完璧な準備を整え、自らには一切の嫌疑がかからないような殺害計画で。標的は、谷田部仁美、岸田麻理江、楠木幸。いずれ劣らぬ、若き美女たちである。倫理?命の尊さ?違う、そんな問題ではない。「破滅」を避けるためには、彼女たちを殺すしかない…!!しかし、計画に気づいたと思われる奥村あかねが、それを阻止しようと動いたことによって、事態は思わぬ方向に転がりはじめる…。

人がバタバタと死ぬので「面白い」という表現はちょっと頂けないのですが、ナカナカ他には無いテイストがあります。メインのストーリー自体は序盤で読めてしまいますし、オチも予想通りです。むしろもっと複雑な関係を想像していましたが、それほどでもなく、結構、真っ当ですので、ミステリーとして読むと物足りないのかもしれません。

しかし、この話のミソはストーリー部分にあるのではなく、主人公が殺害計画にについてあれやこれやと迷いに迷うところだと思います。殺したいけど、自分は捕まりたくない。いかに効率よく、確実に、証拠を残さずに殺す事が出来るかを、その場その場で瞬時に判断して動くところが醍醐味だと思います。

そもそも彼女たちは家にいるのか、いたとしても彼氏でも一緒にいたらどうするのか、彼氏と彼女をどういう順番で殺すべきなのか、話し込んで油断させてから殺すべきか、それとも何も語らず殺すべきか、証拠はどうやって残さず回収するか、近所を歩いているところを近所の人に見られた場合に印象に残らないようにはどうすればいいか、などなど幾つものシミュレーションを行い実行します。また、「ああ、そんなトコに無造作に手袋を置いておくと・・・」とか思っても、ちゃんと帰りがけに回収して行ったりします。ミステリーなどの場合での、謎解き要素を極力排除しようという試みかと思います。

ちなみに、ネットで感想などを読んでいますと「3人もの女の子を殺そうとするほどの動機が無いのでは」というような事を書かれているのを所々で見ましたが、それはちょっと読み足らないのではないかと思いました。

確かに主人公は最初から「3人ともコロス」と思っていましたが、ナカナカ実行には移せずにいて、ひょっとするとそのままズルズルと行動に出れないままになってしまっていたのかもしれません。しかしそこである事件(?)に遭遇する事によって、「今晩中に殺さねば」という事態というか状態になってしまった、という心情の変化は、[アルラウネ]の説明辺りで解説されていますので、その理屈が正しいとするのなら、彼もまた飲みこまれたという事で論理的には説明がつくと思うからです。最終的には動機が問題では無いと。

人は誰しも心に闇を持っていてそれが表に出るか出ないかは紙一重だという事ですね。
ま、仏の慈悲を心に持つ管理人には関係の無い話ですが(←こういうヤツが一番危ない(笑)。

彼女のカレラ

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21巻です。

耐久レース後半戦~ゴールまでの話です。ストーリーは申し訳無いのですが毎度のごとく大した事が無いので絵だけで楽しみましょう(^_^;)。レースはロードスターで出場しているため、ポルシェが出て来ないのが残念ですが。

以前は週刊プレイボーイで連載していたこの漫画、最近は[WEB配信]やってて誰でも見れます。昔だと、こういった著作物がタダで見れるなんて事は考えれなかったのですが、実際問題、WEB化されてコミックの売上が落ちたとか、そうでもないとか、そういうところがどうなってんのかが気になりますね。

連載ではユーザー車検の話に突入。基本的に面倒くさがり屋の管理人はユーザー車検なんてやった事がありません(^^;)。まぁ、ディーラーさんにはイロイロご迷惑をかける事もあるので、2年に一回の定期的なお布施だと思っています(笑)。

美味しんぼ

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106巻・107巻です。

最近出ないな、と思っていたら二冊同時リリースでした。
料理だけじゃなくて、料理人(実在?)にフォーカスを当てた話の特集みたいになってました。
どの人も結局は同じような事を言ってるような気もするのですけども、ご愛敬です(^^;)。

1話目が「おでん」だったのですが、この前コンビニで「何か変な匂いが立ち込めてるな」と思ったら、まだ暑いのに何時の間にやらおでんが始まってました。ずいぶんと以前に書きましたが、コンビニおでんは冬真っ只中よりも秋口の方が売れるという、素人目にはよく分からない商品なんですが、さすがにまだ暑過ぎるのか、店内にいた数分間では誰からも見向きもされていませんでした。ま、昼過ぎという時間もよくなかったのかも知れませんけどね。

巻末の予告を見ると、次回からは東北を巡るようです。作者さんはかなりの左巻きですが、「食」に関しては比較的まともな事を書くために、たまにメーカーとか団体とかともめたりする事も過去にはあったので、ノスタルジックに浸るだけでなく、ちょっと普通では言いづらい方面にも踏み込んだ内容を期待します。

僕はビートルズ

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6巻です。

前にも書いたと思うのですが、この漫画って、最初のプロットだけで既に『出オチ』なんですよね。
ビートルズが世に出る前の時代にタイムスリップしてビートルズの曲をやったらどうなるのか、
という1行のあらすじで、「おお、その手がったか!」と思わされたモンです。

タイムスリップモノというと、歴史そのものを覆しそうな壮大なスケールの話をどうしても思い浮かべてしまいますが、それを「音楽」だけに焦点を絞ったというトコロの新しさなんだと思うのです。で、もう6巻にもなるのですが・・・「売れるのは分かってる、それでラストはどうなるのか」というところまで興味が飛んでしまって、イマイチもどかしいといいますか、消化試合を見させられてる感があるというか・・・その割に着地点がまた見えづらくなったような・・・。

う~む、せめて管理人がもう少しビートルズに興味があればいいんですけど、世代的に「既にあるもの」という存在だったために、特に思い入れも薄いような感じなので、作中の細かいネタとかを巻末の解説で読んでも「はぁ、そうなんですか・・・」という感じで、どうも・・・ねぇ(^_^;)。

と言う事で、今回も劇中歌。「A Hard Day's Night」

そして二人だけになった

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人それぞれ好みはあると思うんですよね。「いいモノ」「よく出来たモノ」「コストパフォーマンスがよいモノ」がイコール「好きなモノ」とは限らない訳で、逆に、ドコがイイのか自分でも論理的に説明できないモノをなぜか毎回選んじゃうという事もあります。今日もジーンズがダメになってきたので買いに行ったのですが、イオンオリジナルブランドとか、880円で売ってるのに、結局10倍程もするリーバイスを買ってしまいました。何なんだ、この値段差は!!という話とは特に関係無く、最近読んだ本の話でも。

「そして二人だけになった」 - 森 博嗣

全長4000メートル、世界最大級の海峡大橋を支える巨大なコンクリート塊“アンカレイジ”。その内部の《バルブ》と呼ばれる空間に、科学者、医者など6名が集まった。通信システムが破壊され、「完全密室」と化した《バルブ》内で起こる連続殺人!最後に残ったのは、盲目の天才科学者と彼のアシスタントだった。

物語は学者とアシスタントの一人称語りが交互に展開されます。しかし、実は二人とも影武者で、かつお互い相手が偽者である事に気付いていません。そして閉鎖された中で連続殺人が発生。二人が残ったんですから自分で無いのなら犯人はおのずと・・・?

この本のジャンルは果たして「ミステリー」なんでしょうか?確かに、密室殺人であり、そのトリックも、動機も最終的には(一応)矛盾無く説明されますが、最終的には「殺人」も「動機」も、『そんな事はどうでもいい事なのだ』と説明され、それはそれで納得しなくもないのです。でも、この手の話だと、いつもなら最初からもう一回読み直すところなのですが、脱力してそのまま本棚に納めてしまいました。

各章の最初に相対性理論が引用されたりもする通り、「事実」も「真実」でさえも全てはどの視点からどのように見るかによって変わって来る、という事をメインテーマに据えているのだと思いますが・・・どう評価したもんかと思いながら巻末の解説を読んでいると、ピッタリな言葉が出て来ました。この話は良く出来ています。物語的な矛盾も結局は回収されます。でも、非常に、『アンフェア』だと思いました。

読書の夏

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特に書く事も無いので最近読んだ本でも。

「すべてがFになる」 - 森 博嗣

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。

密室殺人モノですが、「犯人がどうやって逃げたか」よりも「犯人がどうやって入ったか」の方にウエイトが置かれたトリックというのは、言われてみれば珍しいですね。「その手があったか!」と思えるか思えないかで評価は分かれると思いますが、あまりに気の長い計画なので、ちょっとどうかとも思います。

その割には逃げ切るのが結構綱渡りだったり、最終的には逃げる気は無いみたいな感じで、トリックありきで、肉付けして話をこしらえました、みたいなのは個人的には好きな部類じゃないです。でも、分厚い割にサッサカと読み進めれたので、読ませる書き方の上手な方なのだと思います。
主要キャラクターには全然感情移入できなかったですけど。

「F」とは何ぞや、という件に関しては、序盤で「7」とか「B」とか「D」とかが出て来たので、その時点で想像は付きましたが、それだけでトリックを見破るのは、さすがに行き過ぎではないのかなと思いました。最終的に「博士は天才だから」で全てを片付けるのも、どうかと思います。

「私が殺した少女」 - 原 寮

まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵沢崎の事務所に電話をしてきた依頼人は、面会場所に目白の自宅を指定していた。沢崎はブルーバードを走らせ、依頼人の邸宅へ向かう。だが、そこで彼は、自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る。

この話がハードボイルドだとするとちょっと複雑、ミステリーだとすると王道過ぎる、という感じで、ちょうど両者のいいトコ取りでよく出来ていると思いました。管理人の場合、「このミステリーがすごい」に挙げられているため、後者として読んだモノですから、「まさか、あの手の話じゃないよね」と思った通りの結末だった訳なのですが。

ハードボイルドらしく、ひねくれた会話などが面白いのですが、何のネタフリでも無いメインストーリーに全く関係の無い登場人物エピソードを2個も織り交ぜている割には、主人公のキャラクターがイマイチ伝わってこずに、そんな探偵が雁首揃えた警察捜査本部の面々よりも常に先んじて行動出来ているところがちょっと出来過ぎかなぁという気もします。でも、たまにはハードボイルドも面白いモンだなと思いました。

「儚い羊たちの祝宴」 - 米澤 穂信

ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。中でも、「最後の一撃」と呼ばれる、ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、短編の華であり至芸でもある。本書は、更にその上をいく、「ラスト一行の衝撃」に徹底的にこだわった連作集。古今東西、短編集は数あれど、収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ。

ま、そんな事は無いと思いますが(笑)。この解説を読むと、最後に「どんでん返し」が来るのか、と思ってしまいがちですが、そうではなくて、「あ、なるほど、そいう事ね」という意味の「落ちる」ですね。しかも、本当に「1行」で落ちてるのは『玉野五十鈴の誉れ』だけのように思います。コレだけは本当に最後の1行を書きたいがための話、という感じです。話の行きつく先は予測できても、最後の1行だけはお見事でした。

いずれの話も、ちょっと昔の大金持ちに関わる女の子(娘とか使用人とか)が主人公で、その淡々とした語り口に反して、いや~な事件(?)で人が死んでいく話ばかりで、寒々しくはあるのですが、それぞれの話には何の繋がりも無いのに、全て劇中に同じ名前のサークルが出て来て、最後の話でそのサークルの顛末(でいいのかな?)が書かれるという構成は良く出来ていたと思います。

amazonの書評とか見ていますと「江戸川乱歩を希釈した感じ」みたいな事も書かれていますが、短編なのでそんな事を言っちゃうと何も書けなくなってしまうと思います。今時、本気で全く新しいモノなんて、そうそう創造できないでしょう。それぞれが短いなりに、無駄も無くキッチリ丁寧に書き込まれているという印象です。「インシテミル」はあまり受け付けませんでしたので、管理人的には短編向きな作者なんじゃないかな、と思いました。

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そういえば、今年は東大寺まで蛍を見に行きませんでした。
もう既に2011年も半分を過ぎてしまった訳で、その早さに驚いています。
そんな事を思いつつ、買ったまま放置してあった本を発掘して読んでみました。

「蛍」 - 麻耶雄嵩

大学のオカルトスポット探検サークルの六人は、京都府の山間部に佇む黒いレンガ屋敷「ファイアフライ館」へ、今年も肝試しに向かっていた。そこは十年前、作曲家でヴァイオリニストの加賀蛍司が演奏家六人を惨殺した現場だった。事件発生と同じ七月十五日から始まる四日間のサークル合宿。昨年とちがうのは半年前、女子メンバーの一人が、未逮捕の殺人鬼“ジョニー”に無残にも殺され、その動揺をまだ引きずっていたことだった。ふざけあう悪趣味な仲間たち。嵐の山荘で第一の殺人は呪われたように、すぐに起こった―。

舞台は古典過ぎる程のクローズドサークルで、作り過ぎてて現実感に乏しいのが難点でしょうか。いかにも派手な演出で「何か隠してますよ」臭があり、途中でアレ?と思って読み返したりして、共犯者辺りまでは大体予想が付いたのですが・・・最後の方になって「はぁ?」と、電車の中である事を忘れて声を出してしまいました(^_^;)。コレは反則でしょう。。9章とか、読後に3回ぐらい読み直してみてやっと意味が分かりましたし。

結構な分厚さの割には、やれ動機とか心象とかの記述が薄っぺらで、ダラダラ長々と読まされて、話に深みが全然無く結果がコレでは・・・時間を損したというか・・・まぁ、お話自体は説得力がたいして無くても、「はぁ?」の一言で、とりあえず本代は回収出来たかなという気はします(笑)。

頭文字D

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43巻です。

箱根での最終戦がスタートですが、過去の対戦相手などが大挙して現れているので、このエピソードで大団円(?)を迎えるのでしょうか。真子ちゃんと池谷先輩の再開ロマンスとか、そういう前時代的な安っぽい展開もこの漫画なら許されるかもしれないので期待しています(笑)。

初戦の相手はプロが仕上げた車で「15秒のアドバンテージを作りました」って、おいおい、そんな事を書いてしまって大丈夫なんでしょうか。どうせ負けるのに、その時の言い訳を(作者は)ちゃんと考えておられるんでしょうか、心配になります(^^;)。

とはいえ、のっけから相手方のメンタルがガタ落ちてますし、それに加えて啓介がまた「バトル中にも進化が」とか、そういう古典芸能なノリで何とか今回も乗り切る算段ではなかろうかと想像していますが、はてさてどうなるのか、どうにもならないのか(笑)。

僕はビートルズ

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5巻です。

ビートルズの完コピバンドが、ビートルズのデビュー前の時代にタイムスリップしちゃったら・・・という話です。イギリスでのレコードデビューが決まるも、その楽曲を聞いた本家ビートルズが自信を失って解散しちゃったという噂により、ゴタゴタがありつつも、「俺達しかビートルズの音楽を世界に届ける事が出来ない!」と結束を強めるまで辺りの話。

今回は原作付きですが、作者のかわぐちかいじはこういうのが好きですね。「もし日本が高性能な原子力潜水艦と原爆を手に入れちゃったら全世界軍事力放棄に向けてどのようにその力を使うか」という「沈黙の艦隊」や、「もし日本の一軍人がアメリカより先に原爆を開発しちゃったら第二次世界大戦と戦後はどうなっていたか」という「ジパング」とか、本来あり得ない「もし~」で、出来るだけリアルにシミュレートしてみる、ってのが相変わらずお好きなようです。

今回の話も、エンドがナカナカ見当たりませんが、変に色気を出してドラマチックにしてみたり、中途半端にSF色を出したりせずに、できるだけ淡々と話を進めて頂いた方がよろしいのではと期待しています。最初にあらすじを聞いた時に「プロット自体が良く出来てて、既に出オチの雰囲気があるので長くは続かないかな」と思ったのですが、5巻まで来てもまだダラダラとやってるので、まだまだ長く続きそうです(^^;)。

余談ですが、後半のセリフの中にちょっと違和感があるんじゃないのかなと、気になるところがありました。ファンの女の子に会いに行って、発売したてのマーブルチョコレートを勧められた時の女の子のセリフです。

「あの、よかったら、一緒に食べません?」
「(マーブルチョコ!)」
「今年発売されてクラスの女の子に大人気なの。」
「(この時代にもう出てたんだ・・・)」

そのちょっと後で「今年は・・・(云々)」というセリフが出てくるとはいえ、果たして、この程度の会話の流れで、しかも相手も知っているかも知れない事に対して、「今年発売されて」ってな言葉は出無いと思うのですが、どうでしょう。「最近発売されて」とか「この前に出たばっかりなんだけど」とかなら分かりますけど。。タイムスリップの話なのが頭に刷り込まれているので、おもわずこういう言葉で書いてしまったのだと思いますが・・・え?細かいトコロにツッコミ入れ過ぎ?失礼致しましたm(_ _)m。

C-1ランナー

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6巻です。
次々と登場人物が増えて、それぞれが好き勝手な事を喋ってはフェードアウト、という感じになっており、物語がドコに向かっているのかさっぱり分かりません(笑)。

今回、こんなセリフがありました。

「本当にロビー活動ですよね。
 たとえばメールや電話ならもっと効率よく回せると思うのですが・・・。」
「『体口心』て言葉があるわけよ。坊さんが法事の時とかによく使う。
 仏さんの前に自分の『体』を持っていって『口』に出して拝む。
 その時、『心』は無心とする。
 それがいちばんとどくらしい。
 つまり本気で人にモノを頼む時は、自分の『体』で会いに行って、
 自分の『口』で言葉を伝える。
 その時よこしまな『下心』は持たない。
 メールや電話で人が本気で動くかよ。」

そうそう、振り向けば声が届く席にいながらメールで仕事の依頼をするなと言いたい(笑)。

ハサミ男

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今日も一日中雨が降ったりやんだりでしたので、家に引きこもって読書の日と致しました。途中でネットを徘徊したり、たまってたTV録画を消化したり、気が付けば寝落ちしてたりもしましたが、何とか一日で読破致しました(^_^;)。

「ハサミ男」 - 殊能 将之

女子高生ばかりを狙う「広域連続殺人犯エ十二号」は、美少女を絞殺した後、研ぎあげたハサミを首に突き立てるという残虐な殺害方法から「ハサミ男」としてマスコミや世間から耳目を集めていた。三番目の犠牲者を決め、入念に調べ上げ、さあ犯行に及ぼうとしたその目の前で、彼女は何者かに全く同じ手口で殺されてしまう。

「細かい事は言えないがスゴイ」という噂だけは聞いていた本でしたが・・・途中で重大な事に気付いてしまいました。実は、高校生だったか、大学に入った辺りだったか、ファミコン用ゲームの原作募集、みたいなのがありまして、思い付きで幾つか応募した事があるのですが、その中の一つが、この話の重要なプロットに似ているのでは・・・と思いながら読み進めて行くと・・・ビンゴでした。やっぱり同じ事を考える人っているんですね~。管理人が考えたのは「ネタ」の部分だけで、完結をしていないので、比べるのも失礼なのですが(^^;)。

よく事件などが起こると、近所の人がインタビューで「とてもそんな大それた事をする人には見えなかった」みたいに答えてたりするのを見ます。そりゃそうでしょう。日本でも年間1000以上の人が殺されている訳ですが、「一見して殺人を犯しそうに見える人」が、そうそう目の前にゴロゴロいたらおちおち夜も眠ておれません。普通~に見える人が、実は心に闇をかかえていたという事が怖いところなんだと思います。

この犯人も、普段は普通~な顔をして熱心にアルバイトをこなしています。が、殺害計画を入念に立てながらも、毎週末のように自殺未遂を起こしたりもしています。死んだら折角手間暇かけて考えた殺人が出来なくなるやんか、という気もするのですが、この手の人はそういう正しい整合性が取れないような状態になるものなのかもしれません。こういう重篤事件を起こす人間の心理というモノを解明できる日は、果たしてやってくるのでしょうか。

敢えて内容には触れませんが、結局のところソコソコアタリ物件です。ちょっと警察の捜査が思い付きに頼り過ぎだったり、最後の方の語りが冗長過ぎるようにも思いますが、犯人の自分のもう一個の人格との会話とか、ワイドショーに出て来るコメンテーターにTVの前で悪態をついたりするセリフ回しとかが抜群に面白かったですネ。

GUNSLINGER GIRL

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13巻です。1冊/年ペースか・・・。

最終エピソードになるのでしょうか。イタリア国内で同時多発テロ発生し、主力部隊は建設中の原発を占拠。普段は1話完結などが多かったのですが、今回はさすがに丸ごと一冊攻防戦になっており、最後には義体も暴走するし、ちょっと痛々しくて読むのが厳しいです。トリエラとペトルーシュカには何とか生き残って頂きたい。・・・無理かなぁ。。50口径の対物ライフルで撃ち貫かれてるし(-_-;)。

今巻は何だか主犯の部下(?)がイイ味を出してました。地図にも載らないようなアラブの小国出身で、インテリで技術力も高く礼儀も正しいけど、「常軌を逸した人物でないと国を変えるには無理」と悟って、各地の反政府運動を巡ってテロの勉強中だとか。。

確かに、無差別テロは頂けませんが、そろそろこの国でも何かが起こってもイイ頃合いじゃないでしょうかねぇ。「震災復旧法案の成立は連休明け」とかいうニュースを読んでチトそう思ってしまいました。まさか、この有事に国会議員ってGWは休みなんでしょうか。今働かんでいつ働く気や、こいつら。。まさか、まさかねぇ・・・休んでる暇無いよねぇ、ハハハ(-_-;)。

さよならドビュッシー

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この本を読み始めたのは忘れもしない3月10日でした。冒頭でスマトラ沖地震の話が少し出て来てたので、その晩に当時の記事やら動画やら写真やらを見て「恐ろしい・・・」と思っていたら、翌日に東北地震が起こったので背筋が凍りました。何とタイミングの悪い・・・。

そんな訳で数日放置してあったのですが、本日読み切りました(^^;)。

「さよならドビュッシー」 - 中山七里。

ピアニストを目指す遥、16歳。両親や祖父、帰国子女の従姉妹などに囲まれた幸福な彼女の人生は、ある日突然終わりを迎える。祖父と従姉妹とともに火事に巻き込まれ、ただ一人生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負ってしまったのだ。それでも彼女は逆境に負けずピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する―。

序盤で「まさかねー。ハハハ。」と思っていた事が、見事に物語のオチでした・・・orz。

恐ろしく不幸なのに主人公が終始軽い(ようにしか読めない)ですし、今時こんなヤツはおらんやろというようないじめっ子が出て来たり、超人のような探偵が出て来たりと、何て言いますか、30年ぐらい前のスポ根少女漫画を読んでるようで、非常になんとも(^^;)。

コンクールなどの演奏シーンは一生懸命書かれてるなという感じですが、それ以外の箇所との温度差があり過ぎて。。いや、いや、おじさんマイッタ(誰がおじさんか)。文章はいいんですけど、登場人物のセリフ回しとかがヒネリが無くてね。ソコだけでも何とかなれば、もうちょっと評価は変わるのかもしれませんが。。暇な時に一気読みして「あー、いい音楽が聴きたくなったな」と思う分にはいいかもしれませんネ☆。

という事で、作中にも出てきた、リストのマゼッパでも。
運指に目が付いて行かん(@_@;)。

彼女のカレラ

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20巻です。をを、いつの間にかそんなに。この作者さんとしては珍しい。

編集部チームで参加の[アイドラーズ12時間耐久レース]がスタート。(本物とはちょっと規定などがアレンジされてるかも?)ポルシェ漫画なのに乗る車はユーノス・ロードスター。まぁ、今までも色んな車が取り上げられて来たので別にいいのですが(^^;)。

いつまで経っても運転初心者の麗菜は、無事最後まで走り切る事が出来るか!?って、漫画ですから出来ると思いますが、最高速チャレンジではエンジンブローとかさせてるので油断は禁物です(笑)。それにしても、真夏のレースって暑くて大変なんでしょうねぇ。。

僕はビートルズ

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4巻です。結構ハイペースですね。

「ファブ・フォー」のレコードを聞いた、本家ビートルズが「こんなヤツらが出て来たら敵わない」と解散してしまうという展開に。元はと言えば自分たちの(未来の)楽曲なんですが、果たして自分自身の壁を越えてビートルズは復活するのかどうか。

お話は、ちょっと中だるみ感が出てきた気も。4人がタイムスリップした時に、2人+1人+1人にばらけてしまい、徐々に再開して4人グループに戻って行く訳なんですが、どうもそのあたりに物語的な必然性とか、もしくは意外性とか、そういうのが薄いような気がします。バラけるんだったら、見付かるまでに時間をかけるとか、見付けてからもくっ付くまでにもっと障害を用意するとか。。「また一緒にやろうぜ」「いや、俺は出来ない」「お前じゃなきゃダメなんだ」「分かりました」みたいに進み過ぎのような気がします(^^;)。

それにしてもイギリスのレコード会社へのお土産に日本刀を持って行ったり・・・今ではもう考えられないですね。一発でお縄になってしまいますよね。まだまだ自由に海外旅行とか行けない時代の話ですが、その頃はまだ許されてたんでしょうかね。時代は変わるモンです。

修羅の門

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第弐門 1巻です。

かつて月刊マガジンで連載されていたのですが、そうですか、アレが終わったのももう15年も前になるのですか。そんな昔の事なんですね。格闘技好きの管理人は勿論連載1話目からずずーっと楽しんで読んでますが、前作で燃え尽きた感があったので、続編は無いモノと諦めていました。最終巻の巻末で作者さんも「もう描けない」と弱音を吐いてましたし(笑)。

しかし、前作の第1話の冒頭だけに出て来てあっさりやられたチョイ役が、24年の歳月を経てココに再登場するという超展開を誰が予測したでしょうか。読者の100人の内100人ともが「誰?」と、主人公と声を合わせて言った思います(管理人含む)。いずれにしても、既に総合格闘技も熟成されてしまった昨今、どのような色付けをしていくのか、今後も楽しみです。

そうそう、格闘技漫画といえば大事なのが「解説役」。大抵のこの手のマンガだと、過去に対戦した(もちろん負けた)、ソコソコ強かった相手が務めるのが常なのですが、そういう人も出て来ますけど、この漫画では最近それを彼女(?)の母親が務めています(空手経験者みたいですけど)。どういうところから発想したのか分かりませんが、ナカナカ他では見れない配役だと思います。しかも、wikipediaを見ていて、あれだけ登場していながら「未だに名前が無い」という衝撃の事実に気付きました。そう言われてみればそうだ。。まぁ、どうでもいい事なんですけどね(^_^;)。

ガンダム THE ORIGIN

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22巻です。佳境です。

ア・バオア・クー戦も中盤に。元々連邦側は事前に主力艦隊をソーラーレイで失っており、引くか突撃するかしか選択肢か無い状態で始まったこの攻防戦で、巨大空母ドロスに追い立てられるように強襲揚陸に活路を見出したのはいいものの、元々要塞というのは守るために作られている訳で、それを攻略するにはよほどの事前の策を講じておかなければならない訳ですが、前述の通りココまで来たらホボ突撃するしか無い状況に追い込まれて行き。。

「足?そんなモノは飾りです、偉い人にはソレが分からんのです。」の名台詞も飛び出した、ガンダムとジオングの最後の戦いの結末も如何に?って、まぁこの辺りはTVの通りなんですが(^^;)。そもそもジオングは手持ちの武器どころかバルカンさえも装備していないところからして、中長距離戦を想定しており、接近戦はどう見ても苦手なのでしょう。確かに宇宙空間だと「人型」にこだわる積極的な理由は希薄になりますが、それでも「脚」はAMBAC(自動姿勢制御)やら、格闘戦での「蹴り」などで有効利用されてますから、それを「飾り」と技術者が言うという事は、やはり近接戦闘は想定外だという事なのだと思います。案の定、接近されたガンダムに打ち抜かれてスタコラと逃げ出して行きました(笑)。

さて、オリジナル展開としては、陸戦に下りたセイラがジオン軍に捕まってしまう事ですが・・・これはどのように決着を付けるのでしょう。このように展開してしまうと、その後にセイラがホワイトベースに戻りづらくなってしまうと思うのですが、ラストシーンも変わってしまうんでしょうかね。

ただ、ジオン軍がこのア・バオア・クー戦で負けたとしても、ザビ家は失ったとはいえ、本国のあるSIDE-3と月のグラナダはホボ無傷、という設定ですし、逆に連邦側は主力のレビル艦隊は壊滅的なダメージを負っている事を考えると、まだ戦争を継続できるだけの力関係にはあったと思うのですが、ソコを和平に導くのがセイラだったりするのでしょうか。そうなると、アステロイドベルトに逃げて行く事になるシャアは、ますます「使えない男」化してしまうようで、不憫でなりません(^^;)。

さて、ORIGINが、この先最終回までどのようなオリジナルな展開を見せるのかまだまだ楽しみです。

ファントム・ピークス

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急にドカッと雪が降ったかと思えば、一転して暖かい日が続いてますね。でもまた来週から寒くなるとかいう話ですが、大阪城の梅も咲き始めて変な天候ながらも春も着実に近付いているという事でしょうか。昨年は天候不順が影響してか、年末辺りに毎日のように熊出没のニュースが流れてて、近隣の住民の方々はどうなってしまうんやろと思いながらも、最近はそんなニュースも聞かなくなったので、無事冬眠に入ってるんでしょうかね(^^;)。

全然話が飛んでしまいましたが、北林一光 - 「ファントム・ピークス」。

長野県安曇野。半年前に山で行方不明となった妻の頭蓋骨が見つかった。夫は悲嘆に暮れながらも、遭難場所から遠く離れた場所で発見されたことに疑問を持つ。あれほど用心深かった妻に何があったのか?数週間後、沢で写真を撮っていた女子大生が行方不明に。捜索隊をあざ笑うかのように第三の事件が起こる。山には、一体何が潜んでいるのか!?

帯に「宮部みゆき絶賛」とか書かれていたので、ミステリーかなと思ったのですが、普通に(?)アニマルパニック物でした。そりゃまぁ、同業者を褒めないか(笑)。そう最初から分かっていると、スティーヴン・キングじゃあるまいし、日本で現実的に人を襲う事が出来る動物といったら、ほぼ限られてくるので、ちょっとひっぱり過ぎかなという気もしました。

ビックリするほどの話の展開も無く、小悪人が出て来てハラハラする訳でも無く、思わせぶりでありながらも恋愛が発展する事も無く、比較的淡々と話は進んで行くのですが、その割には続きが気になってホボ一気に読んでしまいました。

基本的に登場人物に派手さが無い代わりに、人に対しても・仕事に対しても・自然に対しても、真面目で実直な人物像が書き切れていて、それが読ませる力になっているように思います。その「淡々と」した進み具合がよくて、終盤に暴れ回る辺りは位置関係が分かりづらく、ちょっと「?」なところもあったりもしましたけど。

60年代・70年代辺りだったら無駄な所にお金をかけた邦画の大作としての題材にうってつけだったかもしれませんね。あと、いつも奥飛騨オフの際に舞台となった辺りを通りますが、今後は気を付けて走りたいと思います(出て来る事は無いでしょうが(笑)。

ノノノノ

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13巻、最終巻です。

スキージャンプの話で、女の子が男装してオリンピックを目指すという内容です。この漫画のおかげで、今シーズンこそは10年ぶりにスキー復帰!とか思っていたのですが、結局また先延ばしになりそうなまま、先に漫画の方が最終回を迎えてしまいました。パターン的には「打ち切りっぽい」のですが、雑誌掲載時とは最終回の内容が書き換えられており、まだ何とか普通な終り方となってました(笑)。

というタイミングで、ニュースを見ていますと[14歳の女の子がコンチネンタルカップで優勝]とかやっていました。大倉山で141mも飛ぶんですなぁ。。。しかも、「ソチオリンピックで女子ジャンプが正式種目になるかも」とか言っていました。そんな事になったら、『ノノノノ』の話が崩壊してしまいますやん(笑)。

洋菓子店 コアンドル

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今日も普通に出社だったのですが、またしても連絡不行き届きの刑に会いまして、時間を無駄に使っというか、また来週やり直しかいな的なところもありつつ、副産物として明日はお休みになったので甘いモンでも食いたいなと思ったりもしたのですが、まだ天候不順が続いており出掛ける事もままならずです(x_x;) ウマイ ケーキガ クイタイ。

そんな訳で(?)、村上 桃子 「洋菓子店 コアンドル」。(原作は別です)

恋人を連れ戻すため、鹿児島から上京したなつめ。実家のケーキ屋を二人で継ぎ、そこそこ幸せに暮らしていくことが信じて疑わない未来だったのだ。しかし、勤め先の洋菓子店コアンドルにはその姿はなかった。恋人が見つかるまでとコアンドルで働き始めたなつめは、オーナー・シェフの依子とその夫・ジュリアン、パティシェール・マリコ、そして、伝説の元天才パティシェ・十村を中心に店で出会う人々との出会いを通して、挫折を経験しながらも自分の人生を見つけていく…。

昨日から映画が公開されていまして、Yahooのレビューとか見ていますと「癒された」的な感想が多いような気がします。まぁ、そうでしょうね。それ以上にドコを褒めろっちゅうねんという感じの内容です(^^;)。自信過剰な主人公は、良いように言えば「前向き」悪く言えば「超自分勝手」、店をほったらかして何度も飛び出したりしてますし、二日酔いでケーキを作ったり、お客さんに失礼な口をきく事も何度も、心に傷を負った人にまた聞きした過去で説教食らわしたりとか。。途中から真面目にケーキ作りに取り組んだりしますが、まずソコに行くまでにダメ判定くらうでしょう、普通。

映画が先にありきなので、時間の都合もあって登場人物の心象の掘り下げも不十分、マリコさんもその後どうなったのかとか、店閉めるって事はそのタイミングで晩餐会は断ったんちゃうのとか、某お得意様も一体この主人公の何を気に入って贔屓にしてるのかとか、(彼氏以外の)男が2人出て来てるけど2人を使い分けてる意味がドコにあるんかとか、オーナーの旦那もちょっとは手伝えよとか・・・文章で読んでると全くもって寸足らずなのですが、映画で見ると雰囲気でそれなりにに見れるのかもしれませんね(笑)。

でも、一番疑問なのが、毎日のように一人でケーキ屋にケーキを食べに来る若い男なんて、そうそう存在するとは思えないところなのですが、どうなのでしょう。さすがの管理人も、喫茶店とかならまだしも、ケーキ屋のイートインで一人で頂いちゃった経験は多分無いです。無理に活字にせずに映画だけにしときゃよかったのに、と思える本でしたm(_ _)m。

カシスフロマージュか

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ケーキ屋さんが舞台の小説を読み始めたのですが・・・これがまた何とした事か絶望的に面白くないです。遅読が信条の(?)管理人も、今日の帰りの電車で半分読んでしまったので明日には読了してしまいそうですし。あー、お金が勿体無い。。

え?コレ明日から映画が公開?うそーん(^^;)。

と、ここまで書いて、解説を読んでみたところ、映画がオリジナルでその脚本を元におこした本みたいでした。なので、文章がスッカスカなのは納得しました。これは確かに小物映画テイスト感ありありです。今のところ内容もスッカスカなのですが、映画はあたるといいですね!(←投げやり)

写真は今日のランチに付いてきたプリンと青リンゴのシャーベット。
プリンが甘さ控えめで美味しかったです。

さて、三連休も仕事頑張ります・・・orz。

僕はビートルズ

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3巻です。

ビートルズがデビューする前にタイムスリップしてしまったバンドが、先にビートルズの曲でデビューしちゃえ、みたいな話です(←かなり適当)。離れ離れになってた2人も見付かり、でも片側は一緒にバンドをする事を拒んで・・・という感じです。早くもちょっと中だるみっぽい感じも。。

漫画と言えば、中国最大のポータルサイト「百度」が日本でドキュメント共有サービス[Baiduライブラリ]ってのをを大々的に(?)開始したってんでEvernoteみたいなリモートストレージみたいなのかなと思って見に行ってみたところ、普通に漫画だの小説だのが大量にアップロードされててビビリました。京都府警察ハイテク犯罪対策室は、チマチマとwinny追っかけて小物を捕まえてる暇があったら、まずココを家宅捜査すべき(;´_`)。

管理人は地図を見るのが好きです。こんなトコに抜け道があったんか今度通ってみようとか、おいおいココはとても車が通れるような道と違うで~、とか言いながら(独り言を言うなよ)見ていると何時間でも過ごす事が出来ます。おかげさまで、最近では本では無くてgoogleMAPとストリートビューが完全に時間泥棒になっています。世界中、ドコでも見放題ですしね。

ゲームの「電車でGO」ならぬ「ストリートビューでGO」みたいなのが出来たら、それこそ一日中走り回ってしまいそうで怖いです(^^;)。あ、作る時は是非ともタダでm(_ _)m。昨年末辺りに、ストリートビューでアメリカ大陸をサンフランシスコからニューヨークまでレースした早送り動画を見ましたが実際は90時間ぶっ通しだったそうなので、ソコまではする気は無いのですけど。

前置きが長くなってしまいましたが、平山 夢明 - 「独白するユニバーサル横メルカトル」。

短編集ですが、表題の作品はタイトルからもお分かりの通り主人公は地図です。ドコからそういう発想が湧いて来たのか不明なんですが、日本文学ではいきなりネコが語り出したりするお話もあるので、地図が語っても何らおかしくはないという事なのでしょう(^^;)。

幾つか収録されている中で、管理人的HITは「オペラントの肖像」と「卵男(エッグマン)」でしょうか。実は普段あまり短編は読まないのですが、その理由としては、短いがゆえにストーリーが説明的であったり、登場人物の思考が短絡的過ぎたりである事が多いからなのです。でも、これらは出来るだけ無駄な説明などは省かれており、最後に綺麗にスパッとオチる所が非常に綺麗でした。

短いながらも、どういうこっちゃ?と思う事も無く、暗黒系の近未来SFっぽい世界観を自然に頭に思い描かせるのも上手だなという感じです。まぁ、ブレードランナーやら羊たちの沈黙とか、ああいうのが既に頭の中にあるから、容易に思い描く事も可能だったのかもしれませんけど。

本職拷問の人の話やら、少女ばかりを美味しく頂いちゃう(お食事的な意味で)話やら、そいういう内容ばかりなので読む人を選ぶ本だとは思いますが、そんな中に[リーマン予想]やら[ゴールドバッハの予想]がネタに使われてたり、色々と楽しむ事が出来ました。この話も長編では逆に書きづらいかもしれないので、今後は短編も毛嫌いせずに読んでみようと思えたのは収穫でした。

頭文字D

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42巻です。

前巻から引き続き、丸々1巻分使ったFC vs GT-R の対決が決着!!・・・って、本筋には一切何の関係も無いですし、このエピソード自体「ソレがどうしたんや。」としか言えない薄っすい内容の単なる繋ぎなので、正直どうでもいいです。

そして次の最強の敵の情報が!車は何と同じ86!!しかもソコの道しか走れないスペシャリストで、何だか拓海とそっくり!!・・・って、こういうのもまたよくある展開ですよねぇ。。何か、作者さんの感覚って30年ぐらい前から停滞したまんまなんじゃなかろうかと思います(x_x;)。

古いといえば、年末に部屋を掃除してたら「湾岸ミッドナイト」の1巻が発掘されてたのでペラペラとめくっていたら、走り出したころの Z はフェンダーミラーで、半ば辺りでレイナが出て来る頃にはドアミラーに変わっていました。時代を感じますなぁ(^_^;)。

あまりに書く事が無くて、関係無い話まで書いてしまいましたm(_ _)m。

ハッピーエンドにさよならを

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今日も朝二ぐらいからの出社だったのですが、何かこう・・・仕事とは直接関係無いところで疲れてしまいまして、職場から一秒でも早く立ち去りたくなり、本当だったら今日中に終わらせてしまっておきたかった作業も勝手に明日以降に持ち越しました。

「私は冷静だ!」とガンダムのガルマのごとく思っていたのですが、意外と感傷的なんだなあと思ったり思わなかったり。でも・・・勘って嫌な事に関しては結構当たるモンなんだなあとか思いました。ま、職場では基本的に嫌な事しか起こらないんで、良い事を勘で当てる機会がそもそも無いんですけどね(笑)。しかし、残してきた仕事、あと1日半で本当に終わるのだろうか(^_^;)。

という話とは関係無く、特に書く事も無いので最近読んだ本でも。

管理人が本を読む時は、必ず「どんでん返し」を期待します。
出来ればブラックなオチであればなお良し。
基本的に性格がひん曲がってますからネ(笑)。

歌野晶午 - 「ハッピーエンドにさよならを」。

短編集なのですが、タイトルからも分かる通り、ハッピーエンドじゃない話ばかりです。読む前から「アンハッピーエンド」が約束されていますから、そうなると、後はいかに落とすかがキモですね。11編あるうちで、管理人的にOKなのは「尊厳、死」「サクラチル」「おねえちゃん」「防疫」の4つでしょうか。まぁまぁOKが3つ。総じて結構当たりかも。

「尊厳、死」:ずーっとホームレスの人の話が続いて、一体何が言いたいのかと思っていたら、最後の最後で綺麗に落ちました。主人公がどうしても譲れなかった一線とは、いったいドコにあるのか。。

「サクラチル」:お隣の奥さんが働かない旦那と受験生の息子をかかえて朝から晩まで働きずくめ、その訳は、みたいな話なんですが、相変わらずこの作者さんはこういうのが上手いです。「え、そういう事だったんかいな?」みたいな。

「おねえちゃん」:姪から「家族は私なんかどうでもよくて、お姉ちゃんばかりを大事にしていた」、と姪から相談をうけたが、話を聞くうちに出生の秘密などが語られ出して。。一発どんでん返しではありませんが、狂気に落ちていく感じが背筋を寒くさせます。

「防疫」:自分がそれほどいい思いをしてこなかったので、せめて娘だけには明るい将来を送ってもらいたいと思い、お受験ママとなって厳しく子供を鍛えるが。。本当にどこにでもありそうな話で、ラストも思った以上にブラックでした。あー、寒い。

どれも登場人物の思考などが極端に書かれ過ぎてるような気がしますが、短編なので仕方がないでしょう。サイコホラーっぽい要素もありながらも、ベースがミステリ調なので、怖いモノが苦手な方でも、バッドエンドさえ我慢できれば充分楽しく(?)読めるのではないでしょうか。

派手な展開もあまりなく、地味に淡々と語られており、ある種の社会風刺的なところも多々あって、ひょっとして知らないだけで実際こんな事ってアチコチで起こってるんじゃなかろうか、そしてまたそれをトリガーに負の連鎖が続いているんじゃなかろうか、と思わせる後味の悪さばかりを残すところがイイ感じです。

こういった黒い話は読む分にはいいんですが、できればこの手の災厄は自分だけには降りかかってほしくないなと、相変わらず自分勝手に思います。そんな事を考えてるから、嫌な事ばっかりが自分にまとわりついて来るのかも~?いわば、自業自得ってやつですね(笑)。

彼女のカレラ

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19巻です。
つい最近、掲載が週刊から隔週になってしまった。残念。

新しく作ったサークル「メトロポリタン・ポルシェ・レギオン」(長い名前)での初ツーリングやら、編集部チームで参加する事になったレースの話とか色々。これから当分はレースの話が長く続きそう。

ツーリングは沼津から伊豆の達磨山高原経由、富士スピードウエイという行ったり来たりのコースのようでしたが、休憩先でのソフトクリームは当然ですよね。えーっと・・・牧場の家・・・[ココ]かな?

あー、ソフト食べたい。
あー、車で駆け抜けたい。
あー、でも明日も明後日も仕事だ・・・orz。
そろそろ、本当に車が蜘蛛の巣だらけになってるかもしれん(-_-;)。

誘拐の誤差

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営利誘拐というのは、数ある犯罪の中でも一際難易度の高い部類だと思います。何せ相手が生きた人間ですので、何がどう作用するか、どういう不確定要素が発現してしまうのか等を、事前に全て洗い出して対応策を漏れ無く精査しておくという事は非常に困難な作業だと思うからです。やむなく犯罪に手を染める場合は、極限までリスク回避をシミュレーションしておく必要があると思います。

さて、そんな話はさておき、戸梶圭太 - 「誘拐の誤差」。

「礼乎(10歳)が学校から帰ってこないんです!」母親からの届けを受け、警察が捜査を開始した。1週間後、悲しくも遺体となって発見された直後、礼乎の携帯から母親の携帯に身代金を要求するメールが届く。困惑する警察。犯人の動機は?本当の目的は?捜査陣の足並みは乱れ、難航する捜査をよそに、第二、第三の被害者が。。。

と、あらすじを書いてしまうと、もの凄いミステリーかと思ってしまいますが、そんな要素は爪の先ほどもありません(笑)。とにかく出て来る人、出て来る人、全てが「安い」連中で、振り回される(?)警察はおろか、あらぬ疑いをかけられまくる容疑者の方々にも、何の落ち度も無い残された遺族にも、何とビックリ意味が分からないまま殺されてしまう10歳の被害者にすら感情移入できないという、恐ろしい社会派(???)小説です。

世の中そんなモンだ、という作者さん一流のシニカルな見方なのだと思いますが、「安さ」の演出のために、特に捜査中のエピソードを細かく入れ過ぎて、それらが全て「苦笑」してしまうだけでブツ切りで終ってしまってる辺りが、もう少し整理できなかったのかな、勿体無いなと思います。実はこのエピソードとこのエピソードが後で結び付いて、アッっと驚く犯人への手がかりが!!・・・でも、空振り、とか、そういうのが混ぜれたんではないかなとか、勝手に思います。ま・・・やっぱり必要ありませんか(^^;)。

とにかく、語りが恐ろしく軽いので(軽い理由は読めば分かりますが)、ソコソコ厚みのある本なのに、サクサクッと読み進める事が出来て、「世の中、やっぱり馬鹿ばっかりや。」と、自分を安心させる材料にはなるかもしれません(どんな感想だ)。

いま、殺りにゆきます

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しかし、何ちゅうタイトルだ(笑)。

平山 夢明 - 「いま、殺りにゆきます-RE‐DUX」

実話短編ホラー34話詰め合わせ。内容は、理由も無く意味も無く突然猟奇犯罪にあい、大半が「犯人は捕まっていない」の一文で終るという「どないせーっちゅうねん。」という話ばかりです。しかも、ショートショートなので、どれもこれも本気で起承転結がありません。『転』だけみたいな(-_-;)。

おしむらくは、タイトルがどれもストレートすぎて、大抵最初に展開が読めてしまうところでしょうか。
もう少し隠した方が「げげっ」っと感が得られたかと思うのですが。得たくありませんが(どっちやねん)。
でもやっぱり、猟奇系もすっかり珍しくは無くなったので、プラスアルファが欲しいところですね。
「え?!オチ無しかよ!」っていう、オチなのだと思いますけど、今時それだけではね。

ま、幽霊だとか何だとかよりも、一番怖いのは人間だという話で。皆さん、戸締りはきちんとしましょう。
残念なのは、この手の輩は戸締りしてても入って来よるって事なんですけどね(-_-;)。

C-1ランナー

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4巻です。
意外と続いてますね。

GT-R乗りの人が現れて去って行き、アレは一体何だったんだ、また今後出てくるのんか、とか思っているうちに、雑誌復刊のいきさつみたいな話に突入。こっちが本筋かとは思うのですが、最終的にどういう話になるのか、それとも主題とかオチとか特に無く「何となく」続いて行くだけなのか。まぁ、またいずれ作者さんが飽きた頃に休載になるのでしょう(笑)。とりあえず、喋っとらんで、もっと車を走らせろ。

積年の謎を解決するため、タイトル買いしてしまいました(笑)。

柴山 政行 - 「半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか」。

結論「一般製造業に比べて原材料率が低いので上乗せしてるからですよ」と。

・・・

そのぐらい知ってるわ!!馬鹿にすな!!(笑)

今をさかのぼる事、数年前、まだ社会人なりたての頃に、某居酒屋さん関係の仕事をした事があるのですが、その時に知ってしまった原価(原材料費)のあまりの安さに腰を抜かしてしまい、できるだけ飲み屋には近寄らないでおこうと心に誓った管理人ですので、そのぐらいの基礎知識は持ってはりますのよ。いや、あの頃はまだ若くて社会の仕組みとやらをまだ知りませんでしたから(^^;)。

で、話を戻すと、それでも「普段、そんなにケーキを買わんやろ」と思うのですが、どうなんでしょうね。例えば、街の個人経営のケーキ屋さんがあったとします。オーナーパティシエ1人で製造しながら月給30万ほど確保するとして、助手と店員で2名の女の子をバイトで雇うと15万×2、人件費だけで60万ほどになります。人件費/原材料費(倍額を見込む)/固定費+減価償却+利益、がそれぞれ1/3づつ経費としてかかるとみると、月間200万ほどの売上が無いとやっていけません(少ないな・・・)。1個400円のショートケーキを月に5,000個、25日営業とすると1日200個、お客さんが1人平均5個買ってくれるとしたら40人、8時間営業とすると時間当たり5人。12分に1人が5個づつ買い続けてくれるとしてトントンか・・・って結構敷居が高い数字だと思うのですよ。土日ならまだしも、平日にそのぐらいのペースで売れるモノなのかどうか・・・。

まぁ、実際はもっと利益率のいいモノやら、日持ちのするモノやらも売っていますので、そっちの助けが大きいのかもしれませんけど。最近は技術も発達してきているので、ケーキ自体も冷凍保存してますしね。そうか、何となくやっていけそうなんだなという気がして来ました(笑)。

公開されてるIR情報などからアレコレ類推してみたり、他にも
・客よりも店員が多いデパート、儲けはあるのか。
・高級ブランド店で購入しているお客はめったにいない。どうやって儲けているのか。
・1日平均200冊の本が発行されているが返品は半分近く。出版社はやっていけるのか。
・客の回転を上げる事で儲けを上げれる喫茶店と、客が居座る漫画喫茶は矛盾していないか。
とか、色々書かれているのですが、だいたい想定の範囲で。

途中からネタ切れになったのか、野球選手の年棒の話になったり、「2年目のジンクス」は存在する事を検証したりと、迷走したりしますが、時間が余って仕方無い時に軽い気持ちで「へー」とか鼻で笑いながら読む分には面白い本でした。ゆっくり読んでも2時間程度なので、興味がある方は立ち読みででもどうぞ(爆)。

しかし、このタイトルの関係の章が一番ページ数が少ないとは・・・多少騙された感じ(x_x)。

完全犯罪に猫は何匹必要か?

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今日も普通に仕事でして、特に書く事も無いので最近読んだ本でも。

タイトル買いしました(笑)、東川篤哉 - 「完全犯罪に猫は何匹必要か?」

招き猫4体+α、実ネコ6匹ほど出て来ましたが、結局のところ完全犯罪は成立せず。
それほどまでに完全犯罪は難しいのでチャレンジするのはやめましょうという教訓を・・・
え?そんな話では無くて?(^^;)。

出だしで失踪猫の謎が、中ほどで密室(?)殺人のトリックも分かってしまうので、そこからの解説がかなり眠かったような。無駄に登場人物間での掛け合いとかもあったりしますし。後半まで引っ張るほどの謎でも無いですし、かといって即バラシしたのでは薄っぺらくなってしまいますし、難しいt頃だとは思いますが、刑事と探偵の掛け合いをもっと前の方でやっておいて、ネタバラシエリアはサラっと流した方がテンポ的にもよかったのではないかと思います。

どっちかというと、アリバイトリックよりも死体に味噌汁がかかっていた謎の方が思い付きませんでした。そんなアホな理由があるか、科学捜査を舐め㌧かっちゅう話なんですけど(笑)。

シリーズ物なので登場人物の人となりがあまり書かれていないところも微妙にマイナスポイントのような気もしますけど、お気楽に本格っぽいミステリを読む分には充分楽しめる一冊だと思いました。

鋼の錬金術師

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27巻、最終巻です。

いやぁ、こっちも無事終りました。この手の大人気漫画にしては、比較的無駄な引き延ばしも少なく、変な中断とかも無く、平穏無事に完結したっていうのはナカナカ珍しいかも。

ところで、結局人体錬成は可能という事になっちゃうので、そこんところはどうなんかしらという気も。だったらエドがそうしたように、アルもトリシャを生き返らせる事ができちゃうんじゃないの、という無粋なツッコミはやめにしておきましょう(笑)。でも、最後、ホーエンハイムが帰郷して来るところで、危うく涙腺が(^^;) アーアブナカッタ。

天上天下

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22巻、最終巻です。分厚いです。

永久に続くかと思われた戦いですが、終わってみれば22巻と、思ったほどの量にはなりませんでしたね。それでも、20年近い連載でしたけど。広げ過ぎた大風呂敷も、ある程度回収できましたし、途中からほったらかしだった主人公の方割れも、話の途中に後日談を挟むという形で、一応のカッコだけは付けました的な。

ただ、アレですかね、結局主人公は大事な人を2人も失ってしまった訳なのに、その事に対する感慨とかが特に書ききれていないところが、多少残念ではあります。まぁ、どう取り繕っても収集を付けれ無さそうなので書かないでおいたという事なのかもしれませんけど。でも、亜夜ちゃんは龍眼で結末が既に見えていたみたいなので、伝わってたという可能性もありますが。

何はともあれ、無事完結してよかったです(^^;)。

僕はビートルズ

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2巻です。結構ペースが早いですな。

過去にタイムスリップし、ビートルズの楽曲を勝手に引っ提げてレコードデビュー。まだまだレコード会社の力が強く、プロダクションの自主制作というのが珍しい頃。レコード屋さんも、話題なので置きたいけどレコード会社から嫌われるから、と躊躇したり、時代を伺わせますね。

ポール・マッカートニーやら、ジョン・レノンやらが当時使用していた楽器の新品が手に入って喜ぶとか、そういうところはビートルズには疎い管理人にはイマイチよく分からないのですが、やっぱりファンの方だったら、垂涎モノなんでしょうかね。

話が進んで行くと、ホンモノも登場するんでしょうか。さすがに肖像権とかの問題で勝手に描くのはマズイとは思うのですが、コピーバンドの話なので、あまりいい気には思われず許可が出ないとか、そんな内輪の話でストーリー自体が迷走したりしない事を祈ります(笑)。

ノノノノ

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12巻です。

この冬の目標「スキー再開」。もう10年以上行って無いんですけど(^^;)。
でも、さすがにスキージャンプは、真似事でもできませんよねぇ。

今巻では、繰り上げでインターハイ決勝に残り、どんどんゲートが下げられてるのに、皇帝もノノもバッケン飛びまくり。傾斜の無い所に落ちたらどれだけの衝撃があるのやら・・・。

それにしても、この帯「変態vs変態」て。
ま、確かにそうなんですけど(笑)、さすがにレジに持って行くのがためらわれました(-_-;)。

夏の名残りの薔薇

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本日も普通に出社でして特に書く事も無いので昨日読み終わった本でも。
本当は昨日書こうと思ったのですが、ジェラートがあったので今日に延期(笑)。

恩田陸 - 「夏の名残りの薔薇」

有力者の三姉妹が山奥のクラシック・ホテルで毎年秋に開催する豪華なパーティ。招待客は親族やビジネスパートナーなどの成功者ばかり。そして、雪で閉ざされた格調高いホテルで事件は起こった。果たして誰が死んで誰が死ななかったのか。そもそも「事件」自体が本当に起こったのだろうか。

各章は、それぞれ登場人物による一人称形式でリレーされ、章終わりには誰かが死ぬが、次の章が始まると、死んだはずの人物が何事も無かったかのようにシレっと登場する。誰かがどこかで嘘をついているのか、もしくはこの手のミステリーでありがちの「全員が嘘をついているパターン」なのかとも思うが、それぞれの殺人(?)に関連性が見えず、また一人称語りでは嘘をつく必然性が見当たらないのでなのでそうでもなさそう。

実害が無いと思うので書いてしまうと、どこまでが本当の事なのかは最後まで来ても明確には明かされておらず、amazonの書評などを読んでみても、ソコに不満がある人が多いようで、また、時々半ページほどの『去年、マリエンバートで』という実在の映画の脚本が挿入され、読みにくい事この上ないが、一応最後には物語的にはオチているので、これはこれでありではないかと思う。[まひるの月を追いかけて]のような「後はどうなったかあなたのご想像にお任せします」的な終り方よりも、こちらの方が数倍「終結」しているのではないか。

そもそも、真実を全て明白にする事自体はそれほど重要な事では無いと登場人物の口からも語られているし、現に物語の主眼は誰が死んだとか誰が殺したとかそんな唯物的なところには無い。ただ、この結末には必須条件とはいえ主人公の心変りを書ききれていないところは最大のウイークポイントかと思う。人の心とはそういうものだ、という事かもしれないが、もう少しランディングポイントまで助走が必要だったのではないだろうか。

どこまでが本当でどこまでが嘘なのか、どこまでが現実に起こった事でどこまでが幻だったのか、そういう事をあまり考えず、それこそ本当に山奥の豪華な山荘ででもこの本を片手に紅茶をくゆらせながら、そのリッチな世界に自分も泳いでいるかのような気持ちで、作者の用意した罠に敢えて落ちてみるのもいいかもしれない。ま、「優雅」というにはアチコチで結構ドロドロした人間関係が展開されるので、そういうグロテスクなモノに抵抗がある人にはお勧めできないが。

今日は何となく、読書感想文ブログっぽい文にしてみましたm(_ _)m トクニ イミナシ。

僕を殺した女

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書くネタに困ったら本でも(^^;)。

北川歩実 - 「僕を殺した女」 。

ある朝目覚めると体が女になっていた。しかも時間は5年後にタイムスリップしていた。
家には、かつての僕の名前・同じ顔の男が存在している。僕は一体誰なんだ?

という感じで、記憶喪失モノは数あれど、更に性別まで変わっちゃうという大胆な謎にどう決着を付けるのか(^^;)。僕は彼女で彼女は彼で彼は僕で、母親がアレでアレが母親で、姉がアレでアレが姉で・・・父親がアレでアレが父親で・・・伯父が・・・婚約者が・・・え?みたいな感じでこんがらがって、というか、何度もそこまでの考察が覆されて振り出しに戻る、という展開で途中で読むのが面倒になってきてしまいますが、一応最後には、どういう経緯でそうなったかが説明付けられます。

タイムスリップとか、飲んだら女になる薬が発明されました、とかそういう飛び道具的なギミックは無く、一応、再度言いますが「一応」無理無く説明されて解決(?)します。でも、やっぱり『作り過ぎ』の感はいなめません(笑)。

話は変わりますが、最近、完全犯罪について考えてます。
整理すると問題点は3点ほどに絞られ、何とかなるのじゃなかろうかと思ったりもしています。

・動機をどう隠すか。
 →後々ボロが出てしまうリスクを冒すぐらいなら隠さなければ良い。
   あとは如何に取り調べに対して冷静かつ論理的に対処するか。
・アリバイをどうするか。
 →無理に作るとアラまで作ってしまう可能性もあるのでいっそ現場にいればいい。
   あとは如何に目撃者を出さないかに心血を注ぐべき。
・証拠をどう隠ぺいするか。
 →隠そうとするから見付かるのであり不自然に消さなくていいのでは。
   あとは如何に「物理的な」証拠を残さない方法を編み出すか。

早い話が、最悪容疑者として捕まる可能性まで見据えて、それでも立証できなければ「灰色」で終らせる、という覚悟で臨めば、何とかなるのではと。まぁ、その瞬間に社会的には居場所が無くなる可能性もありますが、それを引き換えにしても何とかしたいと思うような事も・・・あ、フィクションですからね(^^;)。

彼女のカレラ

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18巻です。

先週金曜には出てたハズが、職場近くの超大手本屋さんに並んでおらず今頃の購入になってしまいました。使えん本屋じゃ、紀伊○屋。新刊の陳列も無茶苦茶で分かりづらいし、雑誌も書籍もコロコロと棚を替えるし、何がしたいのやら。という話とは関係無く。

今回は、代車のケイマンで半分ぐらい使っており、主人公の964RSは、本編ではたったの1コマ登場したのみ。遂にネタ切れか(笑)。二重人格(?)ブラック麗菜も、相変わらずちゃんとしたオチを考えて無さげな雰囲気で、勢いで使ってるようにも思えますが、どうするのやら。

ちなみに、管理人的にケイマンは、あのノッペリした顔つきがあまり得意ではないのですが、この表紙にもなっている、ノロイ姉さんのアレンジは結構いいですね。GT3とかのようなボンネット前のスリットと、ライト周りのペイントがアクセントになっててアリです。ま、好きでもやっぱりポルシェは買えませんけど(^^;)。

本日も朝から普通に仕事でして特に書く事が無いため最近読んだ本でも。

歌野晶午 - 「死体を買う男」。

江戸川乱歩の未発表作が見つかった?三部構成の第二部まで雑誌に掲載された、作者名不詳のその傑作小説を読んで驚愕した既に引退して病気で死期が迫っている大御所小説家は、「この作品を自分の作品として世に出したい!」と思って昔のツテを頼りに作者に会いに行き、胸の内を吐露する。

という話なんですが、実際その作中作も全文掲載されており、一冊で二度美味しいという感じです。作中作の方は江戸川乱歩という事で、時代背景の都合もあって、事件自体が古臭い感じは否めませんし、おいおい、ソコを見逃すのかよとかいうツッコミもありつつの、一応綺麗にどんでん返しが用意されていて、まぁこんなモンやねと思ったら、その先、さらに先にまだ隠された事実が存在した、と何重にもひっくり返されます。

歌野晶午は『葉桜の季節に君を想うということ』で、「そんなモン、気が付くかいな」という騙され方(?)をしたので、敬遠していたのですが、綺麗さでいうとこちらの方が軍配が上がると思います。いずれにしても、一生懸命ネタをくって丁寧に書いてる人だなという印象がありますね。でもちょっと作り過ぎという感じもしますけど(^^;)。

ただ、タイトルの意味がよく分かりません。全然「買って」無いですしね。アナグラムだという説明を以前ネットで見かけましたが、出来上がった言葉が本文内容と関係無ければ意味無いと思うんですけどね。

僕はビートルズ

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1巻です。

自称、『日本一のビートルズコピーバンド』内の2人がタイムスリップして行きついた先は昭和36年の日本。まだデビュー前のビートルズの曲を「自作の曲」として世界のヒットチャートに打って出ようとする2人の真意と、残り2人のメンバーの行方は?

ってな感じで、かわぐちかいじは「ジパング」に続いてのタイムスリップ系のネタですが、果たしてどのようにまとめるのか(原作付きですが)。なかなか楽曲が理解されずに世界には出て行けないまま、国内で足踏みしてる間に逆戻り、とかそんな予想をしておきます。ハズレる事を期待。残りの2人も別のバンドで同じ事やってて、曲の取り合いをするとか、そういうグダグダは・・・無いか(^^;)。

ところで、ポール好きの人って、みんな左利きに矯正してるモンなんですか?(笑)

鋼の錬金術師

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26巻です。

あーあ、遂にホムンクルスが扉を開けて「神」と合体。ホボ無敵コマンド作動状態になってしまいました。「神の力」を手に入れた割には、何だか攻撃がイマイチ強くありませんが、そういう野暮なツッコミは無しにしましょう。

それにしても、ここで言うトコロの「神」とはどういうモノなのかイマイチはっきりしませんね。物理的「存在」としてのモノなのか、全能の「知識」を指してるのか。とはいえ、結局はこの手のお約束といいますか、「器が耐えられなくて自滅」のパターンになりつつも(^^;)。

ちなみに、本編は先々月で完結してしまいましたが、雑誌では早速「外伝」の連載が始まるとか。コレ1本で支えられていた感もある雑誌でしたので、連載終了で一気に売上ダウンしてしまい、出版社から泣きのお願いが入ったのでしょうか(笑)。ま、続けて読めるのはありがたい事なのでよしとしましょう。

頭文字D

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41巻です。

高橋涼介が久々にFCを引っ張り出して、因縁の(?)R32 GT-Rと箱根でドギャーンとかドヒューンとか走り回るのがほとんど。下りを全力で走りながらターンインの瞬間に斜め後ろからヒットされて、どうやって立て直す事が出来るのかよく分かりませんが。。

しかし、これだけページ数と日数とをかけて対決してんですから、さぞ壮大なドラマが隠されているんでしょうね。単に惚れたとかはれたとか言ってる間に突然事故でお亡くなりになって、程度の話でお茶を濁された日には破いて棄てる準備があります(笑)。ま、そんな感じなんだとは思いますけど(^^;)。最後は32Rさんが「俺が間違ってたのか!うおー!」とか言って号泣して終了、に3,000点。

インシテミル

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うーむ、今日も特に書く事が無いので最近読んだ本でも。休日出勤明けの月曜日くらい、の~んびりと仕事したかったのに、結局昼食を取る時間もありませんでした。今週のあとの4日間こそ、ぐだぐだ~っと頑張ろう!(←どういう意味だ)

そんな訳で、米澤穂信 - 「インシテミル」。

アルバイト情報誌に載っていた、誤植かと思われた『時給1120百円』という超破格のアルバイトは、集められた12人が閉ざされた空間での共同生活を24時間モニタリングされるという行動心理の研究で、誰かを殺せば数に応じてボーナス、犯人を指摘すればまたボーナス、という恐ろしい内容だった。

ってな感じの、王道のクローズドサークル物なのですが・・・ちょっと内容の割に長い(笑)。アラを探せば幾らでも出てくるのですが、そういう所は比較的どうでもいいやと思わせるところが肩肘張らない雰囲気で救われて・・・ると言えるのかどうなのか。人はバタバタと死んでいくのにね。殺される人も、この状況下で何と暢気に構えてるなという感じで。

特に主人公が途中から人格が豹変したかのようにベラベラ喋り出して、ドンドコ解答を出していくところとか、だったら最初からそうしておけよ、とツッコミたくもなるのですが、それはこの手の推理物(?)の常套手段、「他人様が何人死のうが、主人公のおいしい場面を最後に取っておく」手法。まぁ、それも王道といえば王道なんでしょうけど。

どうしても納得行かない点が二点。12人の中に、オチを語るためだけに存在する謎の少女が含まれる訳ですが、主催者側が本当に参加者の身元調査をちゃんとしているのであれば、こんな人を参加させる訳が無かろうという点と、時給1120百円という微妙に切りのよくない金額に何か特別な意味がある訳では無く、単に最終金額からの逆算によって出されたモノだったとしたら、ちょっと興醒めかなという点でしょうか。

ただ、「犯人の特定は参加者の多数決」という点は斬新でしたし、「お金目的だけで果たして連鎖殺人を発生させれるのか」という主催者側の課題も、比較的うまい事クリアしてたように思います。それでも、これだけの投資を果たして回収できるのかどうかという疑問は残りますが、所詮は作り話ですし、管理人も幾らお金を積まれても、こんなバイトはしないですけどね。多分(^_^;)。

ガンダム THE ORIGIN

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21巻です。

ソーラ・レイ発射から、アー・バオア・クー攻略戦が開始、ララァが死ぬ辺りまで一気に。

本編ではあまり触れられなかった、レビル亡き後の艦隊指揮権の話やら、地球連邦の「軍」ではなくて「政府」の人の話とかも少し出て来て興味深いです。また、巻末では「戦争」としての話のリアリティを持たせるために持たれたブレインストーミングの要約なども掲載されていて充実した内容でした。

もうちょっと無駄に盛り上げるかと思いましたが、ララァが割とあっさり目に死んでしまってファンの方々涙目、という感じでしょうか。戦争って残酷なモンですね(漫画だ、漫画)。

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