破線のマリス

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まぁ、今時、テレビにまともな報道なり何なりを求める人も、さすがにいない・・・と思いたいですが。

「破線のマリス」 - 野沢 尚

首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑶子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。彼女を待ち受けていたのは、自ら仕掛けた視覚の罠だった!?

持ち込まれたビデオを元にたった2秒の映像で官僚の暗部を描ききった敏腕報道映像編集者が陥った罠とは。。という訳で、報道にどこまで「私見」が認められるかは難しいトコロですね。大本営発表だけを垂れ流すのもどうかと思いますし、かと言って裏の取れていないネタで走ってしまい、誤報で相手の人生を狂わせてしまうという事も起こりえますし。

ストーリー自体はあくまで「サスペンス」仕立てであり、帯につられて「ミステリーかも」と思って読んでしまうと、終盤で本を地面に叩きつけたくなるオチが登場するので、使用上の注意をよく読んで正しくお使い下さい(何のこっちゃ)。

しかし、この週末の各社ニュース番組も酷かった。TPPとオリンパスの粉飾決算が取り上げられるのは妥当だとしても、大抵の番組で次の話題が「韓国の入試風景」でした。今のこの日本で3番目にプライオリティの高い話題がそれか?他にもっと報道すべき事が山ほどあるでしょうに。

例えばそのTPPに関して、前日の答弁で「守るべき所は守る」と言ったどじょうが翌日のAPECで「すべての物品やサービスが対象」と言ったらしい事とか、なのに加盟国会合には「場違いだ」と呼んでもらえなかったらしい事とか、東北の漁港で暫定基準値以上の魚が沢山水揚げされてて処理に困ってるらしい事とか、福島で駅伝があって反対派の人達とひと悶着あったらしい事とか、そういうのってネット以外ではほとんど見かける事も無く。。。

なのにニュースでは、かの国での受験に出向く先輩を大応援団で送り出す後輩たちとか、専用の電話番号にかければ警察が受験会場に送り届けてくれるとか、KARAの中の1人が受験しててしかも手にトイレットペーパーを持っていたのは「問題が解ける」事とトイレットペーパーが「解ける(ほどける)」事をひっかけたゲン担ぎだとか、そんな事は今はどうでもいいでしょうが!!(←文句を言う割にはよく憶えてるな)

余談ですが、KARAの「ウインターマジック」は、往年のSPEEDとかMAXとか、あの時代の風味をうまく取り入れており、非常に耳障りの良い楽曲に仕上がってしまっているのが何となく悔しい(私は何と戦っているのだろうか(笑)。

コメント(4)

いや、それが気に入ちゃったから困ってる訳でして・・・(-o-;)。

いや、批評の対象がアレだけに言いえて妙と。。(-_-)

あー、確かに誤用ですね(^_^;)。

>非常に耳障りの良い楽曲に仕上がってしまっている

なるほど。。

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このページは、skoyamaが2011年11月14日 23:56に書いたブログ記事です。

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