ファントム・ピークス

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急にドカッと雪が降ったかと思えば、一転して暖かい日が続いてますね。でもまた来週から寒くなるとかいう話ですが、大阪城の梅も咲き始めて変な天候ながらも春も着実に近付いているという事でしょうか。昨年は天候不順が影響してか、年末辺りに毎日のように熊出没のニュースが流れてて、近隣の住民の方々はどうなってしまうんやろと思いながらも、最近はそんなニュースも聞かなくなったので、無事冬眠に入ってるんでしょうかね(^^;)。

全然話が飛んでしまいましたが、北林一光 - 「ファントム・ピークス」。

長野県安曇野。半年前に山で行方不明となった妻の頭蓋骨が見つかった。夫は悲嘆に暮れながらも、遭難場所から遠く離れた場所で発見されたことに疑問を持つ。あれほど用心深かった妻に何があったのか?数週間後、沢で写真を撮っていた女子大生が行方不明に。捜索隊をあざ笑うかのように第三の事件が起こる。山には、一体何が潜んでいるのか!?

帯に「宮部みゆき絶賛」とか書かれていたので、ミステリーかなと思ったのですが、普通に(?)アニマルパニック物でした。そりゃまぁ、同業者を褒めないか(笑)。そう最初から分かっていると、スティーヴン・キングじゃあるまいし、日本で現実的に人を襲う事が出来る動物といったら、ほぼ限られてくるので、ちょっとひっぱり過ぎかなという気もしました。

ビックリするほどの話の展開も無く、小悪人が出て来てハラハラする訳でも無く、思わせぶりでありながらも恋愛が発展する事も無く、比較的淡々と話は進んで行くのですが、その割には続きが気になってホボ一気に読んでしまいました。

基本的に登場人物に派手さが無い代わりに、人に対しても・仕事に対しても・自然に対しても、真面目で実直な人物像が書き切れていて、それが読ませる力になっているように思います。その「淡々と」した進み具合がよくて、終盤に暴れ回る辺りは位置関係が分かりづらく、ちょっと「?」なところもあったりもしましたけど。

60年代・70年代辺りだったら無駄な所にお金をかけた邦画の大作としての題材にうってつけだったかもしれませんね。あと、いつも奥飛騨オフの際に舞台となった辺りを通りますが、今後は気を付けて走りたいと思います(出て来る事は無いでしょうが(笑)。

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ネタバレになるので犯人は言えませんが、くまったモンです(^_^;)。

なーんか、くまった感じがありありですな (知らないケド) (^^ゞ

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このページは、skoyamaが2011年2月22日 23:28に書いたブログ記事です。

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