作者を嫌いになった理由

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管理人が本を選ぶ時は、8割方「タイトル」です。

下の本も、どうして夏でも秋でも冬でも無く、春が嫌いになったのか、というトコロを期待して読んでみたのですが、たまたまそのエピソードが起こった季節が春だったというだけで、全然全く何の意味もありませんでした。こういう不誠実(?)な事をする人は好きになれませんので、当分この作者さんの本は読まないと思います。

という訳で(?)「春を嫌いになった理由(わけ)」-誉田 哲也

内容は、ソコソコ面白かったです(笑)。
何も考えずに一気読み出来ます。

超能力とか霊能力とかそういうのが嫌いな主人公が、何の因果かTVの特番で外人霊能力者の通訳をするハメになり、嫌々引き受けたところ、いきなりロケ中に変死体を発見。その他、幾つかの行方不明者捜索ネタとともに生放送がスタート。トランス状態になった霊能力者が「・・・彼が・・・殺人犯がココにやって来る・・・」と。。

TV番組と並行して、その番組を見ている正体不明の視聴者目線、一見関係無さそうな(そんな訳無いんですが)、中国からの密入国兄妹の苦労話などが重なって、最後はちょっと「は?」みたいな解決をみせます。管理人も基本的に超能力とか霊能力とかは信じない人なのですが、円満解決(?)みたいなので、ソコは許容しておこうと思います。一応、成長の物語・・・って事でいいんでしょうか。行く末が心配ですが。

この話、途中まではTV番組制作裏のバタバタ加減が、2時間モノのサスペンスドラマとかにそのまま使えそうだなぁ、とか思っていたのですが、途中で「絵」にしちゃうと成り立たないトリック(?)が出てくるので、なるほどこりゃ使えないわと思いました。

「活字」だから書ける話ってやっぱり良く出来てるなぁとも思うのですが、逆にTVだの映画だの実際に「絵」にしないといけない表現方法では、そういう引っ掛けも使えない世界なので、逆にそっちの方が制約が多くて大変なんだとうなぁと思いました。

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このページは、skoyamaが2010年6月30日 23:53に書いたブログ記事です。

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